民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表が26日午後、国会内で会談し、両党の合流に向けた合意事項を文書で確認し、署名した。今後は新党協議会を設置し、両党間での手続きを進めていく。
会談後に両代表はそろって記者団の取材に応じ、岡田代表は、「本日を、日本の政治の流れを変える歴史的な日にしたい。安倍政権の政治に疑問や不満を持つ人はたくさんいる。今回の新党が、政権交代の政治の受け皿になるという強い決意のもと、この新党を決めた。25年の政治生活の集大成としてこの新党で参院選を勝ち抜き、政権交代にチャレンジしていく」と力強く決意表明した。
岡田代表はまた、「野党5党による、国会に対応や国政選挙等おけるあらゆる場面で可能な限り協力するという合意と、この新党を車の両輪として、しっかりと政治の転換に向けて頑張っていきたい」と述べた。
野合ではないかという声があるとの質問に、「われわれはしっかりと大きな方向性で綱領を作り、理念、政策を一致させ、安倍政治に代わる新しい政治を行っていく。そういう新党だ」と答え、野合には当たらないときっぱり反論した。
有権者に向けて岡田代表は、「これまで非常に厳しい中で民主党を支持していただいた有権者に心からお礼を申し上げたい。われわれは、政権交代可能な政治を目指す政党だ。そのために新党という選択をした。ぜひご理解をいただきたい」と、新党結成への理解を求めた。
新党の旗印は何かと聞かれた岡田代表は、「維新の党が進める『身を切る改革』とともに、『共生社会で多様性を認める社会』がわれわれの求める社会像だ」と述べ、両方とも維新の党と共有できる点だと力を込めた。
民主党と維新の党の確認事項
安倍政権の暴走を止め、政権交代可能な政治を実現することは、多くの国民共通の願いである。これに応えることは野党の責任であり、理念・政策の一致を前提に野党が結集することが必要である。この共通認識のもと、以下の点を確認する。
- 民主党と維新の党は遅くとも3月中に新党結成を目指すこととする。
- 党綱領、党規約など必要な準備手続きを進めるために、両党代表及び幹事長で構成する新党協議会を設置する。そのもとに必要に応じて検討チームを設ける。
- 結党の具体的手続きは、1998年に民主党を結党した方式を採用する。新党の名称については、新たな党名を客観的な手法により最終決定する。
- 新党協議会で得られた結論については、順次両党それぞれの議決機関において承認を得ることとする。
- 参議院選挙及び衆議院選挙に向けての候補者について、両党間の協議を加速させる。
- 党員等の募集をしたうえで、参議院選挙後速やかに代表選挙を行う。
- 理念・政策の一致を前提に、その他の政党・会派等に対し幅広く結集を呼びかける。
以上