岡田克也代表は8日の定例記者会見の冒頭、自衛隊機が鹿児島県内で墜落した件について、「心が痛む。再発防止に対応していただきたい」と述べた。

 衆院TPP特別委員会の審議状況については、「(全文を黒塗りにするなど)余りにひどい資料公開だ。西川公也委員長が本に知っていることを書いている。役人も協力している。しかし国会には報告できないというのは、言語道断だ。条約を国会で審議しようとすれば、政府がきちんとした説明責任を果たした上で採決に至るというのが当然。情報開示が必要だ」と批判した。

 米共和党の大統領候補指名を目指しているドナルド・トランプ氏が、日本の核兵器保有もありうるという見通しを示したことについて岡田代表は、「(トランプ氏の)発言は誤解に基づいている。政府は日本の現状についてきちんと説明すべき責任がある」と述べた。

 関連して、おおさか維新の会の松井一郎代表が、核兵器保有の是非を議論すべきだと発言したことについても、「核兵器保有の選択肢はない。議論し尽されている。松井代表の発言は、責任ある政党のトップの発言として極めて問題がある」と指摘した。

 オバマ米大統領の被爆地広島訪問の可能性については、「歓迎したい。核のない世界を再び目指すきっかけにしてほしい」と述べた。