岡田克也代表は13日、岡山市を訪れ、今夏の参院選に立候補を予定している黒石健太郎(くろいし・けんたろう)氏とともに、市内の専門店会・商店会の店主らと意見交換を行い、その後商店街を視察しながら黒石氏を紹介した。また、市民との対話集会に参加して講演するとともに、参加者らの意見に耳を傾け、質問に答えた。
商店会店主らとの意見交換・商店街視察
岡田代表は自身の住まいも四日市市内の商店街にあると語り、「私の同級生にも商店街の仲間が多かったが、いろいろな変化を感じている。消費者のニーズに合わせて商店街が活躍できるようにしていくこともわれわれの大きな責任だと思う」と述べ、消費税先送りの影響や軽減税率の問題などについて意見交換した(写真上は、岡山商店会理事長の話を聞く岡田代表と黒石候補予定者=右隣、津村啓介衆院議員=左隣)。
この日訪れた商店街は、黒石候補予定者の父親が経営する店もある、いわば「出身地」。江戸時代からの長い歴史がある商店街だが、かつてのような賑わいを取り戻すための模索が続いている。黒石予定候補者は「これまで自民党が大企業中心の経済政策を行ってきた中で、日本の99%を占める中小企業が放置されてきた。地方の経済、中小企業が右肩下がりになる中では、『後継者がいない』という一般論だけではなく、『継がせていいのか』という悩みの声も聞いている」として、地方の市場づくりや人材育成に取り組む決意を述べた。
市民団体「おかやまいっぽん」との対話集会
この日の対話集会は「岡田克也代表を囲む会」と題して、岡山県内で野党共闘を呼びかけてきた市民団体「おかやまいっぽん」をはじめとする市民団体関係者が参加。集会のコーディネーターを高井崇志衆院議員が務めた。
黒石候補予定者があいさつに立ち、「取り組みたいのは『未来に責任の持てる政治』だ」と主張。1月の出馬記者会見から今日までに10万人近い人々に会ったと言い、「本当に多くの問題があることを痛感したが、『なぜこんなことが』と突き詰めて考えると、人口減少・少子高齢化という問題の根本的な解決を先送りしてきた、そのツケが回ってきたことに気付いた。だからこそ、6年間の任期のある参院選に挑戦し、『未来に責任の持てる政治』に取り組みたい。そのためにこの選挙戦をしっかりと戦っていく」と抱負を述べた。
岡田代表は、安倍自民党が目論む憲法改正とこの参院選の意義などを中心に講演。市民側の声として、「おかやまいっぽん」の共同代表を務める宮本龍門さんが「おかやまいっぽん」の考え方やこの選挙への思いを語り、また、パート勤めの主婦という女性は、この集会に参加するためにパートの昼休みにさらに1時間追加で休みをもらって駆け付けたと言い、「安倍政権になって平和と自由が脅かされていると感じる」と訴えた。また、弁護士3年目という女性は「なぜ自民党の支持率は下がらないのか、民進党の主張が伝わらないのはなぜなのか」というもどかしさを岡田代表にぶつけた。岡田代表は「大事なのは危機感を共有すること」などと応じ、さらなる運動の広がりと支援を呼びかけた。