枝野幸男幹事長は14日午後、遊説先の山形市内で記者団の取材に応じた。

 枝野幹事長は、参院選挙での山形県選挙区の位置づけについて、「アベノミクスを軌道修正させる、安倍政権の暴走を止めるためには1人区が大きい。その中でも候補者は良く、大変幅広く力強く支えていただける体制ができている、ここが勝てないようでは1人区はどうにもならない。そういう意味で必勝区という位置づけだ」とコメント。

 選挙戦本番に向けて一番大事なことは何かと問われると、「それぞれ(の支援者)がそれぞれの持ち味を生かしてフル稼働していただくと同時に、運動が内向きにならないようにさらに幅広い皆さんに呼び掛けていけるかがポイントだと思う」と指摘した。

 TPPや農業政策についてどんな訴えをするかとの質問には、「TPPに関しては、自民党が明らかな公約違反。有権者を裏切る行為をしている。交渉経緯については全く情報を開示しておらず、こんな状況は到底認められるものではない。国会決議を守れなかったのではないかという疑いが濃厚であり、まずは徹底的に情報公開をさせる。そして国益にかなわないものであるなら到底容認できないという立場だ」「農業政策については、農業を力強く推し進めていくためには、世界で競争できる農業は競争してもらえばいいが、それはごく一部なので、大部分は地域と緑と水と空気を守る、そこに対してしっかりと戸別所得補償制度を制度として力強く推し進めていくことが何よりも処方箋だと思っている」と述べた。