枝野幸男幹事長は16日、参院選愛知県選挙区で立候補予定の伊藤たかえ候補予定者と名古屋市内で街頭演説や歩行遊説を行った。
この日はあいにくの雨だったが、愛知県選出の国会議員や自治体議員が名古屋駅前に駆け付けて次々とマイクを握り、その間、伊藤候補予定者はずぶ濡れになりながら街を行きかう人々に積極的に声をかけ、握手を求めた。枝野幹事長は、このリレー演説に参加するとともに、市内の商店街を伊藤候補予定者とともに練り歩き、党の政策などをアピールした。
枝野幹事長は、商店街での演説で「アベノミクスは株価を上げることは出来たが、本当に経済を立て直すには、商店街に来られるお客さんたちの懐を温かくし、財布のひもを緩めてもらわなければならない。高齢者の皆さんの老後の不安を小さくすることで、蓄えているお金を使ってもらう。若い皆さんがちょっとずつ給料が上がる安定した働き方なら、商店街で買い物できるようになる。これが商店街を、地域を元気にしていく王道だ」と主張した。
その上で伊藤たかえ候補予定者について「伊藤たかえさんは、介護の問題、仕事と子育ての両立の問題、まさに今、政治が取り組まなければならない課題の当事者だ。そこで感じた壁や矛盾を政治のど真ん中に届けていくことができる大型新人だ」「ぜひこの名古屋から、政治の新しい流れの一歩を踏み出してほしい」と呼びかけた。
伊藤たかえ候補予定者は、「この肩に乗っているもの、それは今私が育てる1歳と3歳の子どもたちに、今と変わらず平和な日本を残すこと、伝えることだ。今、この平和な日本を残すために重要な分岐点に来ている。このままでは自分の子どもに『大丈夫、今と変わらず平和な日本だよ』とは言えない。憲法9条を守れるかどうか、その大事な選挙がこの夏の参院選挙だ。いつの間にか戦争に向かっている、いつの間にか戦争に行かされる、そんな日本にしてはいけない」と訴えた。
さらに、2児の子育てだけではなく、89歳と90歳のおじいちゃん・おばあちゃんの介護、働く女性としての育児と仕事の両立、次女の耳の障害などを経験していることから、「当事者しか分からないことがたくさんある。福祉も介護も育児も働く女性の問題も、全部が〝私事〟。その当事者意識こそが私の最大の武器だ」と力を込め、選挙戦を戦い抜いてしっかり働きたいと決意を述べた。