岡田克也代表は、参院通常選挙が公示された22日午後、党公認の杉尾ひでや候補とともに長野県松本市で街頭演説会を開き、「杉尾候補に皆さんの1票を託していただきたい」と力強く訴えた。この日の演説では、羽田雄一郎参院議員、今期で引退する北澤俊美参院議員も駆けつけ応援のあいさつを行った。
岡田克也代表
岡田代表は、「いよいよこの歴史的な選挙が始まった。この参院選はすごく大事だ。この参院選では、ぜひ皆さんの力で安倍政治の暴走を止め、流れを変え、そして新しい政治をはじめよう」「ここ長野県では、皆さんの力で杉尾候補を擁立していただいた。他の政党も、市民の皆さんも一緒になって、新しい形で選挙をする新しい政治が始まる。ぜひ成功させようじゃないか」と述べ、杉尾候補当選のためにいっそうの支援を求めた。
杉尾ひでや候補
杉尾候補は冒頭で、「今回の選挙は特別な意味を持っている。民進党公認の私を野党各党が推薦してくれた。さらに幅広く市民団体からも支援をいただいていることに感謝を申し上げる」と話し、野党連携の意義を強調した。
「私は、この日本を何とかしたい、今の政治を何とか変えたいという情熱は、20歳、30歳、新人の人たちに全く負けないそれ以上のものを持っている」「今回、長野県の定数が2から1に減った。自民党は必死になっている上に、私にレッテル張りをしようとしている。しかし私は、この信州を愛し、この信州人を愛し、自然を愛し、このリベラルで政治意識が高く、勤勉実直で真面目な信州人の皆さんなら、私をきっと理解してくれると思い、不退転の決意でここにやってきた。この情熱だけはぜひ分かってほしい」と訴えた。
今回の参院選の意義について、「18歳選挙権が始まることももちろん大事だ。さらにこの国の行方を決める大事な選挙でもある。安全保障、憲法。昨年強行採決された安保法制により、自衛隊は地球の裏側でも地理的制約なく、はるかに危険な任務に行かざるを得ない。いつかどこかでこの日本が、他の国の戦争に巻き込まれる事態がやってくる」「自民党の憲法改正案では国家主義的な憲法に改正しようとしている。そういう勢力に絶対に3分の2を渡してはならない」と話し、有権者の賢明な判断を求めた。
杉尾候補は国の財政状況にも触れ、「1千兆円を超える膨大な借金をしていながら、アベノミクスでさらにアクセルを吹かすと言うが、この国の財政は大丈夫なのか、社会保障は大丈夫なのか、財政再建できるのか、皆さんの年金は株式投資で何兆円も少なくなっている。この政治のままでは、われわれが次の世代に誇れる日本の社会、長野県を残すことは出来ない。安倍総理の好きにはさせない、新しい政治を始めるという意思表示をお願いしたい」と訴えた。