岡田代表は26日、名古屋市内での街頭活動のあと記者団の質問に応じた。
冒頭、「今日は、名古屋で半日街頭活動した。これからしばらく日程がある。何とか愛知で2人とる。2人目の擁立に代表として関わってきたので、伊藤さんに頑張ってもらって、もちろん斉藤さんも2人当選してほしい。伊藤さんは知名度が足りないので苦戦しているが、あと2週間で4番に入ると確信してこの2人を全力挙げて応援していきたい」と述べた。主な質疑応答は以下のとおり。
問 伊藤さんが4番目に入るために今後必要なこと、戦略は。
答 伊藤さんは話を聞いていただいた方には非常に共感を持っていただける。なるべく多くの人と2週間本人は「寝ないで(活動する)」と言っていたが、話をするに尽きる。かなり勢いは出てきているので、なんとか届くのではないかと期待している。全力で後押しする。
問 党の幹部が続々来ているが、本部としての意思なのか。
答 当然。愛知で2人とる。
問 共産党の志位さんが愛知に来たが、共産党と民進党の戦いはしょうがないことか。
答 やむを得ない。自民党と公明党だって一緒だ。
問 今朝は三重県にも応援に行ったと思うが、三重県では知事が自民党の応援についているが受け止めを。
答 ちょっと普通じゃないと思っている。三重県では今までなかった。しかも前回の選挙は信任投票でライバルはたっていなかった。その中で我々の仲間も知事を応援した人が多い。旧民主党は推薦しなかったが、そういうなかで選ばれて突然自民党の候補者の応援に走り回っている。なにがあったかわからないが、知事としての公職の立場を踏み出して、自分が衆院に出るのが念願だから、自分の野心のために動いている。多くの県民がそう受け取っていると思う。負けるわけにはいかない。おそらく次の知事選に出る気はないと思う。ここまでやって議会との信頼関係も壊れてしまっている。それにしても節操がなさすぎる。
問 その中で芝さんの応援をしているが、改めてどういう決意で臨んでいるか。
答 芝さんは一緒にやってきた。最初に出るときにわたしは当時の民主党の代表で12年前に説得して出てもらった。それ以来肩を並べて一緒にやってきた特別な人。芝さんが当選できないようでは地元の責任者として責任を果たしたことにならないので、そんなことはないと確信しているが、もし当選できなければ次の代表選には出ないことを明らかにして三重県の有権者に判断していただこうと思っている。県民の良識と安倍政治の戦いだと思う。
問 三重選挙区について代表選に出ないという話だが、このタイミングでその決意を表明するのは狙いがあるのか。
答 負けるとは思っていない。だけど、私の思いとして従来から言っていたが、明らかにした。負けられない選挙だということ。
問 イギリスのEU離脱の関係で、安倍総理が中小企業に影響を及ぼすのは避けなければならない、そのための政策を総動員していく。そのために必要なのは政治の安定だと言っているが、受け止めを。
答 何でもかんでも選挙に結びつけるというのが、違和感を感じる。本当にこの国のことを考えるのであれば、投票日にどうして東京を開けていたのか。麻生さんはいたけど、ほかの大臣はみんな選挙に出回っている。もし株式市場などが手の付けられない状況になったら、いったいだれが責任を持って対応したのか。本当にこの国のことを考えている総理なのか疑問。もちろん影響が及ばないように短期的にしっかりした金融政策が必要だし、おそらく財政出動は一定程度必要。だけどバラマキであってはいけない。低年金者への給付や介護保険料の軽減措置を4月1日から決めてたのだから、そういうことをしっかりやるとそれこそが本来の経済対策。政治の安定のために必要だと言っていて、十分に今でも多数を持っている。なんでもかんでも選挙にひっかけているということ。健全な野党をつくるのが国会でしっかり議論できるための選択肢として大事。それこそが政治の安定。
最後に岡田代表は「愛知と北海道は必ず2議席確保する」と名言した。