支援者と握手するながえ候補

支援者と握手するながえ候補


 枝野幸男幹事長は3日午後、愛媛県宇和島市を訪れ、ながえ孝子候補の街頭演説会に参加した。「この1週間で勝負が決まる、まさにそれがここ愛媛のながえ孝子さんの選挙。なんとか勝たせていただいて、皆さんの地域の草の根の声がしっかりと届く、そんな参議院議員を一緒に作っていただきたい。」と、日曜の夜にもかかわらず街頭演説に駆けつけた多くの有権者に呼びかけた。

枝野幸男幹事長

枝野幸男幹事長

枝野幸男幹事長

 枝野幸男幹事長は安倍政権の農業政策について、「3年半前の総選挙の時にTPP絶対反対を掲げてポスターをバンバン張ってたのは誰か。安倍自民党ではないか。ちゃんとコメなどの重要な品目は守れたのか、国会で問いただしたら資料を真っ黒けに染めて何が書いてあるかわからない。これで何を判断するのか。」「世界と競争できない農業はいらないのか?農業があるから、水や緑や空気や地域社会が成り立っているのではないか。」と、日本の自然環境や地域社会と密接に結びついた農業のあり方を軽視した姿勢を厳しく批判した。

 また、今度の参院選で与党とその補完勢力を勝たせてしまった場合、過去2度の選挙と同様に、今回もまた自民党の政権公約に小さく書いてある憲法改正を進めてくるだろうと指摘。「自衛隊を軍隊にして、地球の裏側まで行って自由に戦争ができる、それが自民党の憲法改正案だ。」「9条だけではない。表現の自由、職業選択の自由、どんな宗教を信じるかの自由。いろんな基本的な人権が憲法で保証されている。それは一時の権力では侵してはいけないものだと保証されている。これも時の権力でいくらでも制約できる、そういう中身になっている。戦後70年間私たちが今の日本を作り上げてきた、平和主義も、基本的な人権の尊重も、国民主権も全部破壊しようとしてする案を出している。」と、民主主義国家として日本が守ってきた価値観の危機を強く訴えた。

 「日本の農業をぶち壊す、地域社会をぶち壊す、一億総中流と言われた日本の社会の良さを壊す、大事にしてきた私たちの社会の価値を壊そうとしているのは保守じゃない。」「平和の問題も同じだ。日本の平和主義は戦後憲法で出来たのではない。まさにこれこそ日本の1番の歴史と伝統だ。」と、安倍政権の方針がかつての自民党政権と全くかけ離れていることを指摘し、平和と暮らしを掲げて戦うながえ候補への支援を訴えた。

ながえ孝子候補

ながえ孝子候補と枝野幸男幹事長

ながえ孝子候補と枝野幸男幹事長

 20年弱、アナウンサーとして愛媛津々浦々を歩き、農業、水産業、商業を営む人びとの生の声を聞いて歩いてきたキャリアを持つながえ孝子候補は、「私たちの暮らしの明日がかかっているだけではない。私たちの子どもや孫の笑顔、いや命がかかっている。死に物狂いでやらせていただく。」とこの選挙戦への決意を改めて表明した。

 先日、90歳の男性から「憲法9条を守ってほしい、生き残った者の務めだ」という電話を受けたことを紹介し、「(生きていれば同じく90歳だった)父から終戦を迎えた日の思いを一度だけ聞いたところ、絞り出すように「やっと終わったって思った」と答えたのが心に深く残った。戦争というのはすべてのものを犠牲にする。家族との時間や夢、そういったものを踏み潰していく」と平和への思いを語った。

 また、安倍政権が選挙で多数の議席を得るたびに、公約に小さく書き込んだ特定秘密保護法案、安保法案を強引に推し進めていることを批判。年金の損失の報告を選挙の後に先送りするなど、都合の悪いことははぐらかす安倍政治への怒りを語った。

 幹部が連日応援に入るなど大接戦を繰り広げている愛媛選挙区。ながえ候補は「今回の争点は暮らしを取り戻す、平和な暮らしを守っていくこと。徹底的に庶民代表として、皆さんの暮らしの声を預からせてほしい。」「愛媛は広く、焦るばかりだ。どうか皆さんのお力を貸してほしい。」と、支援のさらなる広がりを訴えた。

支援者と握手するながえ候補

支援者と握手するながえ候補