山尾志桜里政務調査会長は7日午前、松浦ダイゴ候補の応援のため秋田県入り。横手市十文字町内の「道の駅 十文字」前での街頭演説会でマイクを握り、「秋田の皆さんの声を国会に届けて、解決する議員が必要だ」と松浦候補への支援を訴えた。
山尾志桜里政務調査会長
山尾政調会長は開口一番、「何としても松浦さんを国会に戻してもらいたい。もう心からお願いしたくて今日この場所に来るためだけに秋田に来させてもらいました。どうか皆さんあと3日、1票で結果は変わるから。何とかお力を貸してください」とあいさつ。自身が「保育園落ちたの私だ」のブログを国会で取り上げたとき、聞く耳を持たなかった安倍総理や、やじを浴びせた自民党議員の対応、自己責任だと言わんばかりの先日の稲田政務調査会長の発言に対し、「政治の仕事は、名もない人の声に一生懸命耳を傾け、それを一つひとつ解決するものではないか。自己責任とか自分で頑張れとか、国のためにみんなで活躍しろとか、そんな掛け声をかけるために政治家はあるのではない」と説き、「皆さんの声をちゃんと国会に届けて、それをしっかり解決する議員が必要なんだ。ただ安倍総理からの掛け声を秋田の皆さんに上から下に伝えるのが政治家の仕事ではない。だから松浦さんに国会に戻ってきてもらわないといけない。皆さんの力を貸してほしい」と訴えた。
TPPにも言及し、「私たちは、農業というのは外国と戦えるような、光が当たるところだけではないと思っている。農業は経済の道具ではない。子どもたちからお年寄りまで安心して食べられるものを提供してもらったり、土、緑、水、光という日本の環境を一生懸命守ってもらっている。経済や競争という観点からばかりの農業政策を決められては困る」と安倍政権の進める農業政策を批判。「戸別所得補償制度をしっかり復活させて、農家の皆さんが安心して誇りを持って農業を続けられる環境をつくる。これは松浦さんしかやれない」「経済、憲法、どういう角度から切り取っても今回松浦さんに国会に戻ってもらわないと困る。あと3日で結果が変わるから来ている。ぜひ皆さん、『松浦さんいいよ。私も1票入れてきたよ』という声を広げてほしい」と呼びかけた。
松浦ダイゴ候補
松浦候補は、「安倍総理は、アベノミクスで全国津々浦々景気は良くなった」と言うが、自身がこの3年間、地域を日々回る中で聴いてきた声は違っていたと指摘。「与党の議員は秋田の現状を安倍総理に何も伝えてくれない。与党がやらないのなら野党がやるしかない。私は今の秋田の現状をしっかり踏まえた政治の流れに変えていく」と力を込めた。
選挙戦での約束として、(1)東京一極集中の流れを止める(2)まっとうな農政を取り戻す――の2つを列挙。「アベノミクスで格差は広がり、人口減少にも拍車がかかった。どんな地域に生まれても、生まれ育った土地でしっかりと生活ができ、仕事に就き、家庭を持ち、安心して年を重ねていける社会をつくっていきたい。そのためには大企業に対する減税ではなく中小企業で働く人たちの給料を上げていくことだ。地方から豊かになろう、暮らしの底上げをしていこう」「ある程度の大規模化は必要だが、中規模、小規模の農家を切り捨てることがあってはならない。安心して農業を続けられるように、戸別所得補償制度を復活させたい」と訴え、「秋田県が今よりもっと豊かな秋田になるように、10年後、20年後、子どもたちに平和で豊かな秋田県をバトンタッチできるように力を貸してほしい」と支援を呼びかけた。