蓮舫代表は敬老の日の19日午後、来月実施される衆院東京10区補欠選挙に党公認で立候補予定の鈴木庸介総支部長とともに東京・豊島区の巣鴨、池袋で代表就任後初の街頭演説を行った。
代表就任後最初の街頭演説地となった巣鴨で蓮舫代表は、「雨の中これだけの人に立ち止まってもらえた。商店街の中を歩かせていただいたが、本当にたくさんの人から『頑張れ』と声をかけていただいた」「今の日本、女でも男でも、この国をどうするのか。健全な野党がいて与党の暴走を止め、そしていつか私たちが皆さんに選んでいただける、民進党でこの国を変えてほしいと思ってもらえるよう、しっかりと頑張っていく」と、力強く表明した。
「日本の人口の27%が65歳以上になった。この国を作り、引っ張り、そしてこれからのシニアライフを楽しもうとしている人生の先輩たちがどうすれば元気で長く自分らしく生きることが出来るのかへのかじ取りをさせてもらいたい」「現政権は、社会保障の充実を置き去りにしている。増税に見合う行政サービスが皆さんに返ってきているのか。今後要介護1、2は全額自己負担になるかもしれない。そこで私たちは、世代内で支え合う新しい負担のあり方を提案したい。限られた財源で、空からお金が降ってくることはない。増税に見合うお金の使われ方に納得が出来るように振り分けていく」などと蓮舫代表は訴えた。
鈴木総支部長は、「私の小さい頃は、夕方まで遊んでいると地域のお年寄りが、『そろそろおうちに帰りなさい』と、心配して声を掛けてくれた。叱ってくれる大人たちもたくさんいた。しかし今ではそういう大人やお年寄りがいなくなり、地域のコミュニティーがどんどん希薄になってきている」「今では毎年3万人のお年寄りが孤独死している。2025年には毎年10万人のお年寄りが孤独死することになると言われている。私はこんな時代は迎えたくない。これまではとにかく成長一辺倒の社会が続いてきたが、これからは分配の経済へと転換し、誰もが住みやすく、尊厳のある老後を迎えることができる社会を作っていきたい」と訴えた。