蓮舫代表は15日、練馬区で街頭演説終了後に記者団の取材に応じた。主なやり取りは以下の通り。
問 4日前のインタビューでは衆院補欠選挙について蟻が象に向かって戦うと言っていたが、その構図に変わらないか。
答 いずれにせよ私たちは挑戦者。どんな高い山を登るにもとにかく仲間と一体になって登る。
問 今日はTPPや年金カット法案について訴えていたが、今後はどのような訴えをしていくか。
答 最優先はTPPでないと思っている。むしろパリ協定、環境だと思っている。年金カット法案については、世代間の支えあいを含めた根本的な議論をすべきだ。
問 今日の衣装にブルーを選ばれた理由は
答 白以外の服も持っていると伝えたくて。民進党カラーだ。
問 候補が水色をイメージカラーにしているのを意識しているか。
答 少し考えた。
問 先日、補選の最大の争点について、年金、介護、医療など社会保障と言っていた。本日も年金にかなり時間を割いている。国会でも注目を浴びているが争点に関して狙いとか問題があれば。
答 年金に限らず、私たちは審議をしたいと思っている。年金カット法案は国民の皆さま方も関心が高いと思っている。受給者のみならず現役世代も(将来)一律に受給額を下げられる形なので、全国民が対象になっている。われわれは審議を求めるときに試算を出した。政府がそれを非難するのであれば、そこは真摯(しんし)に自分たちの試算を出してどっちの数字がリアルなのか(議論すべき)。審議から今の政権は逃げているので、街頭でしっかり訴えるものだと判断している。
問 補選は東京と福岡の2カ所で行われているが、福岡でも訴えは変わらないか。
答 もちろん。地域性があるので農業支援やTPP、今日は自然災害のインフラの話をしたが、ボリュームはともかく訴えることは基本的に同じ。
問 新潟県知事選について。昨日、応援演説に入って、米山さんの熱い思いを聞かれて、駆けつけたということだが、党内では早い時期からバックアップすべきだったという声が出ているが受け止めを。
答 党内の声はいろいろあると思うが、ただ、本人からの連絡を受けて、私が思いとして、共鳴したものは大きかったと思っている。
問 前回、鈴木候補の演説はまだうまくないと言っているが、今日はどうだったか。
答 どんどん思いが前に出てきているし、多くの有権者と触れることによって、何を伝えたいのかという思いが前に出てきている。本当に届いてもらえればと今日は思った。
問 自民党を中心に来年1月に衆院選があるのではという声が強いが、そうなると区割り見直し前の衆院選となるが受け止めを。
答 まだ一つの高裁の判断だが、夏の参院選の1票の格差の判断も出た。大変重いものだと思っている。その部分では区割りの重みを立法府の国会議員は共有しているのでとても大切。総理の専権事項だが、いつ解散があっても挑戦者として向き合えるような準備は整えている。
問 昨日、金田法務大臣が台湾当局が発行した国籍喪失認可証は戸籍法106条にもとづいて受理していないと言っているが現状について。
答 国籍法14条に基づいて国籍を離脱しなければいけないと、私の場合は父が17歳の時にすべての作業を終えたと思いこんでいたのでその作業は終わったと思っていた。一部指摘をされて確認をしたところ、台湾の籍が残っていたので、国籍法14条に基づいて、戸籍法106条に基づいた届け出をした。籍を抜けたので、それを届けることによって、2つの国籍の問題を解消させようと思った。ところが弁護団の報告をまとめて聞いたが、台湾の籍を抜けた証明書は不受理とされた。受け付けてくれなかった。父が台湾出身でそれ自体が複雑なんだが。法律に則って考えると籍が抜ける制度がある国の証明書は受け付けてもらえると思っていたので、不受理だということでどうすればいいかと相談したところ、強く後段の部分の選択の宣言をするようにと行政指導されたので、戸籍法104条(の2)に則って、選択宣言をした。