野田佳彦幹事長は24日午後、定例記者会見を国会内で開き、10月23日投開票の衆院東京10区及び福岡6区の補欠選挙の結果について「2つの選挙で敗北した。その結果を厳粛に受け止めなければいけない。補選から得た成果と課題を踏まえ、次の衆院総選挙につなげていきたい」と語った。その後、記者団から党運営への影響、野党協力のあり方、連合との関係、次期衆院選への対応等に関する質問に答えた。

 今回の補選で他野党からの推薦を受けず、民進党公認のみで戦ったことの影響とその方針についての総括を問われ、「東京10区でいえば、2年前の総選挙と比較すると、19%投票率が下がった。各候補の得票も減る傾向が出る」「ところが前回の総選挙で(民主党公認)江端候補が4.4万票だったのに対して、民進党公認の鈴木庸介候補は4.7万票と増えている。これは候補者を一本化したからであり、一定の効果があったと思う。ただし、野党協力のあり方をどうするかを含めて課題も残った。そこはよく分析したい」との考えを示した。