野田佳彦幹事長は30日、北海道根室市議会北方領土対策特別委員会のメンバーを国会内に迎え、北方領土問題の早期解決と北方領土返還要求運動の推進に関する要望を受け、意見交換した。党本部からは党北海道連代表の佐々木隆博衆院議員、北海道選出の小川勝也参院幹事長、徳永エリ参院議員(ネクスト農林副大臣)と、藤田幸久ネクスト外務大臣、鈴木克昌衆院沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長が同席した。

要望を説明する根室市議会特別委員会の永洞均委員長

要望を説明する根室市議会特別委員会の永洞均委員長

 根室市議会が「北方領土問題の早期解決等を求める決議」(PDFダウンロード参照)を行ったのは2回目。北方領土対策特別委員会の永洞均委員長は、「まもなく安倍総理とロシアのプーチン大統領との首脳会談はあるが、地元根室では今後の動きを注視している」と述べ、(1)歯舞、色丹、国後、択捉の4島の帰属に関する問題を解決し、平和条約を早期に締結するという一貫した方針に基づき、北方領土問題の解決に向けた断固たる決意と強い意志をもって、ロシア政府との外交交渉を強力に推し進めること(2)世論のより一層の喚起に向け、効果的な返還要求問題を推進すること(3)北方領土問題が未解決という特殊な状態に置かれ、社会経済活動に対する多くの制約を受けている隣接地域の振興対策を強力に推進し、必要となる財政支援の充実効果を図ること――等について国会での対応を求めた。

 このほか、意見交換では、北方領土隣接地域振興等基金の運用、漁業協力費などの問題も話された。野田幹事長は要請を受けてしっかり対応していくと応じるとともに、日ロ首脳会談が意味のあるものにしていかなければならないと述べた。

PDF「北方領土問題の早期解決等及び北方領土返還要求運動の推進について」北方領土問題の早期解決等及び北方領土返還要求運動の推進について