蓮舫代表は10日午後、訪問先の名古屋市内で記者団の取材に応じた。
このなかで蓮舫代表は、名古屋市訪問の目的と感想について、「名古屋市会議員補欠選挙に立候補している日比美咲さんの応援に来た。35歳で亡くなった夫の日比健太郎さんの、子どもを大事にする、命を大事にするという思いをしっかり受け止めて、日比さんが候補者として立っている。何が何でも勝たせてほしいと街頭演説をした。また、学童保育の現場の声、ブライダル業界で働いている人の声や考えを聞いた。次の世代にどれだけ笑顔を残すことができるか、私が代表になった民進党は女性という視点に重きを置きたいと思った視察だった」と語った。
骨髄ドナー登録推進プラン(通称・日比プラン)について蓮舫代表は、「白血病で、ドナーが見つかっても骨髄提供までには時間がかかる。その間にマッチングが合わなくて手遅れになった事例は日比健太郎さんだけではない。骨髄ドナー登録を国民運動として展開し、民進党が中心となり政党の枠を超えて広がっていってほしい」と述べた。
「FOR NEXTキャンペーン」の目的、どう政策に反映していくかという質問には、「これまでと違う視察先を意図的に選んでいる。陳情的要素はひとつもない」と述べた上で、「これまではこう改善してもらいたいという具体的な要望がある場所だった。しかし今回のキャンペーンでは、話しているうちに、『ここは私たちは気付いていなかった』『ここは政治につながるんだ』ということを、お互いが理解を深めることができるキャンペーンにしたい。それを次の世代のために、使い勝手の良いものに変えていくためのものだ」と答えた。
民進党が新たに掲げる教育の無償化政策について、実現可能性を問われ、「今日は教育の無償化の視察はしていないが、自分の子どもを自分の努力だけで人並みに育てることができるかと保護者の皆さんは心配している。家庭環境で子どもたちの教育に差が付くような仕組みも見直すべき。政治の意思としてやろうと思えばできることに対しては全力で臨んでいきたい」と述べた。