野党4党(民進、共産、自由、社民)の幹事長・書記局長と国対委員長が14日、国会内で会談した。野田佳彦幹事長と山井和則国会対策委員長は会談終了後、記者団からの取材に応じた。
会談では、(1)オスプレイの不時着報道の真相究明を行うこととその間の飛行停止を強く要請する(2)内閣不信任決議案の提出をどこかの段階でする(3)カジノ法案阻止について共同で戦う(4)会期延長には反対する――ことを4党で確認した。
内閣不信任決議案を提出する理由について野田幹事長は、「年金カット法案、発効の見込みがなくなったTPPの問題、唐突に会期延長して持ち上がったカジノ法案など、国会運営の強行ぶり、横暴ぶりがある。その他にも安倍総理の政権運営、アベノミクスが浸透しないことなどを網羅的に指摘する不信任決議案をまとめていきたい」と語った。
内閣不信任以外の不信任決議案や解任決議案を出す方針はあるのかという質問に対して山井国対委員長は、「カジノ法案廃案のために様々な手段を講じたい」と述べた。
会期末処理のために同日開かれた各委員会に衆院の民進党議員が欠席した理由を問われると、山井国対委員長は、「会期延長される可能性があるのに会期末処理はおかしいと自民党に話している」と理由を語った。
不時着事故を起こしたオスプレイの導入が野田政権時に決まったという指摘に対して野田幹事長は、「だからこそ、不安を生むような事態がないように真相の解明をする。私の政権の時にも墜落があったので、つぶさに調べてそのうえで次の段階の話をした。国内でこういうことが起こったのであれば、きっちりと国民に説明するのが大事」と述べ、政府が調査と説明を行うよう求めた。