蓮舫代表は28日午後、愛媛県を訪れ、来たる衆院総選挙に向け愛媛県第1選挙区に現役医師である富永喜代(とみなが・きよ)さんを公認内定したことを発表した(写真上は富永さん、馬淵澄夫選挙対策委員長とそろって松山市内のホテルで記者会見を開いた蓮舫代表)。
8年前に松山市に移住、子育てをしながらペインクリニックを開業し、地域の人の健康づくりに貢献してきた富永さんについて蓮舫代表は、「健康な人をもっともっとつくる。日本の伸び行く医療費を必ず適正化できる。そのためには政治の場で仕事をしたいという明確な意志をもって民進党の候補者公募に応募してくれた大変力強い仲間だ」と紹介。とりわけ医療にかかわる様々な問題に対して「現役医師が持っている問題意識、解決できるという処方箋を持ってしっかりと挑戦していける」と説明。相手候補が現役の厚生労働大臣となる同選挙区での戦いについて「最重点選挙区として私も応援に来させていただく」と党として最大限の支援をしていくことを表明した。
富永喜代さんは、「老いの痛み。生きていく痛み。これを自己責任という言葉で個人の責任にすり替えることに私は『ノー』と言いたい」と現在の医療制度のあり方に強い危機感を示した。そのうえで人の痛みを治すことを仕事にしてきた立場から「医者に掛からない人はいない。医療は生活そのものである」と指摘。医療から政治に臨む決断をしたことについて「もっと生きやすい社会を、医療の分野からつくることが私の使命だ」と決意表明した。