民進党の前身、旧民主党のゆるキャラ・民主くんが、憲政の歴史に名を残すことになった。

 大西健介青年局長が12日、党本部で記者会見し、民主くんを日本政治の歴史的資料を所蔵する憲政記念館(東京都千代田区永田町)に寄贈することを発表した。

ミンシンは民進党ゆるキャラの公認証を受け取り、大西青年局長と記念撮影

大西健介青年局長と記念撮影

 民主くんは、政党として初めてのゆるキャラで、党のPR活動に貢献した。当初、民主くんは民進党の新しいゆるキャラ「ミンシン」の発案者に副賞で贈呈されるはずだったが、辞退されたことにより一時は廃棄処分も検討された。しかし、廃棄処分が報じられるとネット上で「かわいそう」「捨てないで」などの声が殺到した。その声を受け、大西局長は、民主くんの処遇に動き、このたびの憲政記念館への寄贈となった。大西健介青年局長は会見で「民主党は、新たな出発点にしようという思いから党名を変えた。それなら、民主くんも歴史にすることに意味があるのではないかと感じた」と理由を述べた。

 会見では新ゆるキャラ・ミンシンが登場し、民主くんからミンシンに民進党ゆるキャラの公認証の贈呈とツイッターアカウントの引き継ぎが行われた。

 民主くんは4月14日(金)から憲政記念館で期間限定で一般公開される。なお、民主くんのツイッターは、4月下旬からミンシンのツイッターに切り替わることとなる。

〇以下、民主くんからのメッセージ

 このたび憲政の神様尾崎行雄先生の下でお世話になることとなりました。一ゆるキャラが憲政の歴史に名を残すことになったことは光栄です。このような晴れやかな舞台を迎えられたのも日ごろ支えてくださった皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

 これまでボクは、若者の政治参加推進に関する活動を行ってきました。ボクの活動に対しては不真面目だとの批判がありました。ご批判は受け止めてさせていただきます。ただ、これまで「若者への政党のPRは、かくあるべき」という固定観念から、多くの若者を政治の入口から遠ざけていたように感じています。

 ボクの存在が政治参画につながったか否か自信がありませんが、政治に接点が持てなかった多くの方々に楽しんでもらえたことで、達成感はあります。民進党から憲政記念館へ舞台が変わりますが、これからも若者の政治参画に努めてまいります。

 今後は後任のミンシンが頑張ってくれると思います。長い間お世話になりました。ありがとうございます。

民主くん

ミンシンから民主くんへ花束を贈呈し、これまでの労をねぎらった

ミンシンから民主くんへ花束を贈呈。これまでの労をねぎらった。大西局長も拍手で謝意を示した