蓮舫代表は22日、JR八王子駅北口の東急スクエア前で行われた都内新人総支部長6人による街頭演説会に参加した。

 蓮舫代表は、「自主避難は本人の判断」と発言した今村復興大臣について「復興を担当してもらいたくない」、「一番のがんは学芸員」と発言した山本地方創生大臣には「この国の文化伝統、豊かさを作れるとは思わない」、重婚・ストーカー疑惑を報じられ自民党を離党した中川前経済産業大臣政務官には、「なぜ奥さんが土下座し、本人が辞める理由を語ることがないのか」と指摘、「こうした一つ一つを許してはいけない」と訴えた。

 また消費税を8%に増税したことについて、「私たちは社会保障に使うと約束した。消えない年金、たらい回しにされない医療、誰でも受けられる介護、子育て支援。1人では頑張れないものに広く等しく消費税収を充てよう。残念ながら今の政権は、この約束をほごにした。税収が7兆伸びたのに、なぜ皆さんに消費税が還元されないのか」と安倍政権の姿勢を批判、「私たちは数は少なくなったが、それでもたった一つの選択肢しかない、政権がこれだと言ったら右しか見ることが出来ない政治ではなく、選ぶことができる政治を作りたい」と表明した。

 「権力は長くその座にいれば、最初に見えていたものが見えなくなる。聞こえていたものが聞こえなくなる。裸の王様である今の政権ではなく、皆さんに寄り添った政治を、私たちに担わせていただきたい」と蓮舫代表は呼びかけた。

 街頭演説会には、民進党の次期衆院総選挙公認内定候補予定者の松尾明弘(東京2区)、吉田晴美(東京8区)、鈴木庸介(東京10区)、前田順一郎(東京11区)、北條智彦(東京13区)、高橋斉久(東京24区)の若手総支部長6人と東京都議選で八王子市から立候補を予定する安藤修三八王子市議が参加。総支部長らは八王子で演説を終えたあとも、荻窪駅前、大山駅前、有楽町マリオン前で街頭活動を行った。

 終了後、蓮舫代表は記者団の取材に応じ、中川前政務官の問題については、「なぜ辞めたのか説明が必要」との見解を示し、参院で原子力損害賠償・廃炉等支援機構法改正案の審議が始まろうとするなか、法律の作成に携わっていた政務官として説明すべき責任があると語った。

 退位の有識者会議の最終報告が出たことについて、「全面的に納得できる内容とは残念ながら言えない。立法府の総意として両院の副議長、正副議長の下で各党が参加をしてまとめたものが、官邸のどういう意向で変わったのか詳しく聞かなければいけない。女性宮家の創設も民進党だけというよりは立法府の総意としてまとめたもの。それを丸々削除した意図もよく分からないので、もう少し丁寧に聞いてから中身を見ていきたい」と語った。