民進党は、4月29、30の両日に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2017」の参加型コンテンツとして「VR蓮舫」を出展。30日には、民主党時代に内閣総理大臣を務めた野田佳彦幹事長も同コンテンツを体験した。

 「VR蓮舫」は、民進党の蓮舫代表による徹底追及をバーチャル・リアリティとして疑似体験できるコンテンツ。体験者が専用のゴーグルを装着すると、国会議員に360度の視界を取り囲まれながら、目の前に蓮舫代表が迫りくる映像を体感できる。

 体験者は人差し指に心拍数を測るセンサーを装着し、その変動を測定。その振れ幅は頭上のモニターで“心の動揺”としてリアルタイムに可視化される。体験後は、厳しい追及にも耐えられる“総理大臣適性”があるか、心の動揺の少なさに応じてA~Eの5段階で診断される。

 映像は約4分間で、蓮舫代表からの追及内容は「ニコニコ超会議に来た理由」。蓮舫代表に「血税ではないでしょうね?」などと迫られて動揺する体験者が多くいる中、診断結果が「A」となった人も。

 「VR蓮舫」を体験中の野田幹事長は終始表情を変えず、頭上のモニターには安定したリズムで心拍図が表示されていた。体験後の診断結果は、最高ランクの“A”。この結果に野田幹事長は「総理経験者ですからね。適性でないと困る」と余裕の表情を見せた。

 蓮舫代表の追及について野田幹事長は、「私はもう慣れているから。周りのヤジがある中で蓮舫さんに追及されれば、ふつうは精神的な圧迫感を感じると思う」と振り返った。蓮舫代表については、「その鋭さ、闘う姿勢というのは5月9日の予算委員会の集中審議でもぜひ出してほしい」とコメントした。

 「VR蓮舫」は、1日目は最長125分待ちを記録したが、2日目は300分待ちを記録。イベントの出演者からは、“東京ディズニーランドに匹敵する待ち時間”と評された。

300分待ちをおわびする大西青年局長と枝野議員

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