蓮舫代表は28日、7月に実施される東京都議会議員選挙の公認候補予定者である田中朝子(たなか・あさこ)都議会議員とともに東京・杉並区内にあるJR荻窪駅前で街頭演説を行った。

 蓮舫代表は演説で、学校法人加計学園の疑惑に触れて、「菅官房長官は、『総理のご意向(と書かれている文書)』は怪文書だと言い放った。ところが、その当時の文科省の事務方トップは、名前を出して顔を出して、なぜか自分しか知らないプライベートまで報道されながら、このメモを本物だと言った。官房長官は怪文書(と言い)、メモを扱った事務方トップは本物だ(と言った)。答えは一つ。どっちかがうそをついている。だったら国会に堂々と出てきていただいて、どちらが言っているのが正しいか情報を出して、見えるところで公正に明らかにしたい。それが政治じゃないか」などと前川・前文部科学事務次官を国会に証人として呼んで真相を明らかにすべきと訴えた。

 田中都議は、「議員になる前に地元のNPOで高齢者の在宅介護、障害者の外出支援、また若いお母さん方の産前産後のヘルプ、こういった福祉の仕事を自分の仕事と並行してずっとやってきた。これまで子育てとか介護、こういった福祉をずっとテーマにしてやってきた」と福祉に力を入れてきたことをアピール。また、現在の都政の課題としても福祉を上げ、「都政の課題で大きいのはお子さんの問題、待機児童の問題、保育、子育て、貧困問題。子どもの数が減っているにもかかわらず、子どもを取り巻く環境は非常に厳しくなっている。もう一つ東京は高齢社会に突入していく。高齢者の介護保険も非常に使い勝手が悪くなっている。介護離職、ダブルケア、そういった新たな課題がもう出てきてしまっている。この介護に関することは人生の最後のところ。子育ては人生の最初のところ。人生の最初と最後は人間1人では生きていけない時だから、ここの支援を政治で都政で区政でやっていかなければいけない」などと強調した。

 吉田晴美(よしだ・はるみ)東京都第8区総支部長が司会を務めた。