野党4党(民進、共産、自由、社民)の国会対策委員長は28日夕、国会内で会談し、(1)東京都議会議員選挙の自民党候補の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと投票を呼びかけた稲田防衛大臣の罷免(2)臨時国会の開催――の2点を政府に求めていくことで一致した。
会談後に山井国対委員長は記者団の問いに答え、稲田防衛大臣の罷免要求に関しては、「稲田大臣自らは辞める意思はないので、任命権者である安倍総理が稲田大臣を罷免すべきだ」と述べ、自民党の国会対策委員長と会談し罷免要求を手渡すことになる旨を語った。「南スーダンの日報隠ぺい、森友学園疑惑に関する虚偽答弁、そして今回の公職選挙法、自衛隊法に違反する問題発言。自衛隊を私物化して選挙利用するなどということが許されるはずはない。本人が辞めないのであれば安倍総理が責任をもって罷免すべきだ」「稲田大臣の発言は自衛隊員の方々に対しても大変失礼な発言。災害救助、そして日本の国を守るために懸命に働いて下さっている自衛隊を私物化し、選挙利用しようとすることは失礼千万だ」などと指摘。稲田大臣に続投を指示しかばい続ける姿勢が安倍総理に見えることも問題視し、「これ以上、稲田大臣が自衛隊や国民の民さんに迷惑をかけないよう、安倍総理は稲田大臣を罷免する必要がある。稲田大臣の問題というだけでなく、安倍総理の問題だ」と怒りをあらわにした。
臨時国会の開催に関しては、「現時点では憲法に基づく臨時国会の開会要求に対して安倍総理は拒否している。ついては、国権の最高機関である大島議長から安倍総理に取り計らっていただけるよう、大島議長に対して臨時国会の開会を要望する」「安倍総理は国民に丁寧に説明したいと(19日の記者会見で)発言したのであるから、開かないのはうそをついていることになる。臨時国会を開くべきというのは国民の声だ」などと語り、29日に野党4党揃って議長に対して臨時国会開会を求める申し入れを行う旨を語った。