民進党の野田佳彦幹事長と安住淳代表代行は28日夕、東京・有楽町のイトシア前で松尾明弘東京都第2区総支部長と街頭演説会を開き、野田幹事長は「自民党が(都議選で)安定多数を取ってしまったら、残念ながら真相究明のための国会を開くことはできない」などと危惧を訴えた。
野田幹事長は、通常国会閉会間際に与党が共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)を強行採決したことについては、「こんな卑怯な国会運営を見たのは初めて」と述べ、加計学園問題については、「お友達優遇政治、新しいタイプの利益誘導政治じゃないか」と評し、政府・与党のおごりを指摘した。そのうえで政府の数々の疑惑の真相究明をするために国会開会を要求していることを念頭に、「安倍政権にノーという意思表示をわれわれ民進党の仲間に託すことが、国会を開くことにつながる」などと訴えた。
安住代表代行は、直近の国政選挙を4回連続で自民党が勝っていることに触れ、「みなさん、本当にいま、起きているさまざまな問題を考えて良かったか。本当に4年経って、この先も安倍さん1強でどんどんやってもらいたいと思っているか。もし思っていないなら、この都議選が一つの大きな転機となる可能性が出てくる」などと語った。また、総選挙が1年半以内に必ずあることに触れ、「その時に自民党しか選ぶ党がないという状況を必ず解消する。そして、皆さんにもう一つの選択肢をお示しすることで、この国の政治風土を変えて、何があっても自民党という政治の状況を変えていくために民進党はその中心になって頑張っていきたい」などと訴えた。