東京都議会議員選挙の杉並区選挙区に民進党公認で立候補している西村まさみ候補は28日、荻窪駅前のホールで個人演説会を開いた。選対本部長を務める桜井充参院議員、地元の田中良杉並区長のほか、党本部から山尾志桜里国民運動局長、参院議員時代の仲間の藤田幸久議員らが応援のスピーチを行った。

 山尾国民運動局長は、「国会でも都政でも同じようなことが起きている。築地か豊洲かと言われていた市場の問題が、いつのまにか築地も豊洲もということになった。お金は2倍かかるのか。一番私たちが心配した安全・安心の問題はどうなるのか。オリンピック・パラリンピックは総額いくらかかり、都民の負担はいくらになるのか。追及してもついに出てこなかった。そういうことを『小池印』で当選した人は小池さんに言えるのか。私はそうは思わない。これから4年間の都政に必要なのはイエスマンではなくてチェックマンだ。西村まさみさんは国会でもやってきたように、都政でも杉並の皆さんのチェックウーマンになってくれると信じている」などと述べ、西村候補へのいっそうの協力を訴えた。

 西村候補は、10年間杉並の地域医療、学校歯科医として区民や子どもたちの健康を見守ってきた経験、参院議員時代には子どもへの虐待の早期発見のために児童虐待防止法に歯科医師の役割を明記するよう訴え続けてきたことなどを語り、「歯科医師としてだけでなく、人間として、都民として、母親として、働く人間として、3つの政策を訴えている。1つは医療の専門家として、皆さんが健康で長生きできる制度をしっかり東京都の中で作っていく。2番目は、子どもたち一人ひとりにしっかり光を当てないと少子化対策につながらない。少子化に歯止めをかけるには、子どもたちに輝いてもらえるよう、子どもたちを産み育てやすい環境をつくらなければいけない。お母さんのお腹の中から、その子がしっかり働くところまでを社会全体で支える。3番目は働き方の改革。働くことで四苦八苦するのではなくて、働いて生きがいを持ったら、楽しく毎日生活できるようになる。仕事と生活のバランスが取れるようになる。こういった働き方の改革をする必要がある」などと自らの政策をあらためて訴えた。