民進党の前原誠司「尊厳ある生活保障総合調査会」会長は29日、東京都議選の江東区選挙区から立候補している、大沢のぼる公認候補の応援で江東区総合区民センター前で街頭演説を行った。
「最近あきれたことが2つある」と切り出した前原議員は、獣医学部新設を加計学園1校に絞るよう主導してきた安倍総理が、その不適切な動きに対しての批判が高まったことを受け「2校でも3校でも意欲あるところは新設を認める」と発言したことと、都議選の応援で稲田防衛相が「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と依頼したことを取り上げた。
法制度も行政手続きも意に介さない安倍総理の暴言については「こんな無責任な話しがあるか。こんないい加減な総理を聞いたことがない」と痛烈に批判。稲田防衛相の失言については「馬鹿じゃないか。(自衛隊、防衛省を)選挙に使ってはいけないことは、『いろは』の『い』だ。実力組織を選挙に利用するとは言語道断だ」と切り捨てた。
選挙戦が展開されている都議選の1票の重みについて「都政だけでなく、国政への意思表示だ。自民党を勝たせてはいけない」と呼びかけた。また、小池都知事率いる都民ファーストについては「小池さんが右向けと言えば右、左と言えば左に行く。こんな議員をたくさんつくってどうするのか」と、小池都政の独裁化に懸念を示した。
大沢のぼる候補については「24年のつきあいがある。誠実で能力があり、信頼のできる人。こういう人に政治を任せないとダメだ」と理解を求めた。小池都知事に対して「良いものには協力する。ダメなものには徹頭徹尾反対する。政治経験が豊富で、アクセルとブレーキをきちんと踏める大沢のぼる候補を選ぶべきだ。江東区では大沢のぼるさんしかいない」と支持を強く訴えた。
大沢のぼる候補は、前原議員が民主党政権時の国交大臣だった際、東京港のスーパー港湾計画、外環道建設の推進をはじめ、さまざまな事業をとともに実現してきたことを紹介した。今後の都政について「都民の皆さんが納めてくださった1円にこだわって、無駄を削り、さまざまな工夫を凝らして都民の暮らしを守っていく」。そのために小池都知事が行う「やるべき改革にはアクセルを踏み込み、ダメなものにはブレーキをかけて見直す。これが都議会の役割だ」と訴え、江東区で唯一の公認候補である自身への支持を訴えた。