蓮舫代表は30日午後、大阪市内で開かれた「私らしい働き方、きっと見つかる。ママの働き方見本市――笑顔で働きたいママのフェスタ2017in大阪」のステージイベントに参加した(上の写真はフェスタを主催したママたちと記念撮影する蓮舫代表)。
スペシャルトークセッションで、「働きながら子育てすること」について自身の経験を踏まえて話し、子育て真っ最中のママたちにエールを送った。また、会場いっぱいに配置された60以上のワークショップコーナー・出展ブースを見て回り、記念撮影のリクエストに応じるとともに、工夫を凝らした出展品や企画を前に、そのアイディアを称え、多くの出展者や参加者と言葉を交わした。
トークセッションで司会を務めたイベント主催者の宮本直美さんは、「ママ政治家」というよりも「ママという枕詞が似合わない、格好良くてママに甘えていない潔さがある」と蓮舫代表を紹介し、今年20歳になる男女の双子の子育てについて、「人生で自分のことより優先することがある時期が13~14年あってもいいじゃない」という蓮舫代表の言葉に感銘を受けたとし、「どうやって家庭生活をまわし、自分自身が成し遂げたいこともやってきたのか」と蓮舫代表に質問。
蓮舫代表は、出産後に社会から置いていかれるのではないかという焦りのなかで、睡眠時間を削って子どもが寝ている間に新聞を全紙読むことを自分に課したりもしたという自身の経験を振り返り、「今思うのは、やらなくても良かったかなということ。育児する環境にあるときは育児した方がいい。子どもとのその時は絶対に返ってこない」「子育て時期は子育てに力を注ぐ、先のための今ではなく、その瞬間その瞬間を大事にしてほしい。焦りは不要だ」と語った。
育児と仕事を両立させるなかでは、パートナーや同居している母はもちろんのこと、友達など、「甘えられる人にはすべて甘えた」と蓮舫代表は当時を振り返り、一人で抱え込まないことも子育てには大切だと述べた。
また、子育てするうえで、父母で子どもを同時に追い詰めないとようにしようとパートナーと決めていたと自身の子育てルールを紹介し、「パパが怒ったらママが受け止める、とにかく2人同時に怒らないようにした。全否定になってしまうので」と、子どもたちの心を追い詰めないことの重要性についても語った。
「子育ては思い通りにはならない。子どもは思ったように育たないし、期待と裏切りの連続で、どうすればいいだろうと思うことばかりだった」とも振り返り、ワインを飲んで元気を取り戻し、子どもたちには元気に生きている姿を見せるようにしてきたと話した。
「女性の活躍」とは名ばかりで、女性が外で活躍することが常識とまでは至っていない日本社会の現状をどう見るかとの問いには、会場に父親の姿が多いことに言及し、女性のイベントでパパ率がここまで多いのは非常にいいことで、女性たちの活躍を理解し協力することが当たり前になる、社会全体もそうした流れになるといいとの期待感を示した。そのうえで自身の子育てを振り返って「いま20歳になって、なんであんなに悩んだのだろうという思いに尽きる、気が付けばあっという間だった。もっともっと愛して、笑って育ててあげればよかったととても思う」と、イベントのタイトル通り「笑顔で働く」ママであってほしいと求め、「子どもたちにたくさんの愛情を注いでほしい」とアドバイスした。