江田憲司代表代行は30日、民進党全国青年委員会が高知県内で開いた第2回大会・研修会に党本部を代表して出席し、あいさつした。
江田代行は冒頭、先に行われた東京都議会議員選挙に全国各地から支援に入った青年委員会のメンバーに感謝の意を表明した。
「民進党の所属議員は結党時の綱領をよく理解し、理念、立ち位置をしっかりと国民に浸透させることが重要であり、その上で、安全保障、共謀罪、アベノミクスの対案だと言うことをやっていかなければならない。例えば、安全保障に関しては、海外での武力行使の道を切り開いたのが安倍自民党であり、民進党は戦後営々と築き上げてきた平和国家日本を守り抜き、専守防衛に徹する。ただし、日本周辺に危機がある場合には個別的自衛権の範囲で万全の態勢を取ると明確に違いがある」と江田代行は説明した。
原子力エネルギーに関しては、「30年代や、30年だとかいう問題は大したことではなく、民進党は近い将来原発をゼロにするということで党内は一致している。安倍自民党は原発に関してはこれからも基幹電源として推進していくとしている。このように個別政策については明確に違うことをはっきりと国民に示して行かなければならない」と語った。
また、今回の代表選に触れ、「若手の立候補がなかったことが残念であり、これほどメディアや国民の関心が高まる中で、党の中に活力があり、危機意識を持ち、さらに民進党は多士済々であると内外に示す片鱗を見せる事ができなかったのが残念だ」「代表が代わったところで、浮上するような甘い状況ではない、皆さんはこれから20年、30年この日本を背負っていく人たちであり、これからも危機感を持って欲しい」と参加者に訴えた。