枝野幸男代表代行は22日午後、定例の記者会見を国会内で開き、国会解散や総選挙の争点等について発言した。
国会解散については、「解散する以上はちゃんとした説明責任が必要だが、これまでも『丁寧に責任する』と繰り返し言ってきたにもかかわらず、憲法に基づく臨時国会召集に応じず、開いたと思ったら審議もしないで解散するとは、卑怯者と言われても仕方がない。以前から『恣意的に内閣が解散できるのは、19世紀の名残で時代遅れ』と言ってきた。そうした時代遅れの制度の悪用だ」と批判した。
北朝鮮問題が今回の選挙の争点になるのかという問いには、「『相手国に間違ったメッセージを送ってはいけない』等、われわれも基本的に政府の対応を支持するので、選挙の大きな争点になってはいない。むしろ、本当に全国に対応を呼びかけなければならないほどの危機であるならば、解散をして政治空白を作るよりも、危機対応のために総理が東京で待機するくらいの緊張感をもって臨むべきだ」と述べた。
離党議員のいる選挙区に対抗馬を出すかという質問には、「われわれは野党第1党として政権を目指すので、『すべての選挙区にわが党の候補者を立てたい』という思いが大前提にある。現状では、その地域の党員や地方議員の皆さんは選択肢を奪われてしまうので、できるならば候補者を立てるのは当たり前だ」と答えた。
選挙に向けて政策の違いをどう示していくか問われると、「今回の選挙は、政策そのものが争点にならず、政治姿勢が争点になる選挙。『上から目線の政治』『お友達ばかりに目が行っている政治』といった政治体質が争点になると思う」と語った。