蓮舫前代表は、第48回衆院総選挙が公示された10日、新潟県入りし、今回野党統一候補として戦う民進党の前議員を県内各地で応援。「安倍総理を辞めさせる戦いにしよう」と支援を呼びかけた。

 蓮舫前代表は村上市で開かれた新潟3区の黒岩宇洋(くろいわ・たかひろ)候補の出陣式に参加。「この5年間の税収を見ると、安倍総理は『世界で一番企業が働きやすい国に』と掲げ、法人税収はどんどん下げ、消費税を上げた。その結果、法人税収はこの5年間でわずか1.4兆円しか増えず、減税とほぼとんとんになっている。では誰がこの国を支えているのか。消費税を払っている皆さんだ。皆さんの生活や将来の安心にお返しをするのがまっとうな政治の姿ではないか」「だから私たちは人にやさしい政治、消えない年金、切り捨てられない介護、誰でも受けられる医療、そして、仕事か子どもかという選択を迫られない、どちらかを選ばなくていい育児支援、働きたいという人たちを過労死させるような働き方でなく、支える政治を行っていきたい」と力を込めた。

 「今回の総選挙の意味を皆さんと共有したいのは、黒岩さんに勝ってもらうこと。黒岩さんに皆さんが思いと期待を乗せていただくことによって安倍総理を辞めさせることができるということ」と強調。「自民党、公明党以外の野党すべてが心を合わせて新潟県民党として安倍総理を辞めさせる、そういう戦いにしよう」と呼びかけた。

 黒岩候補は、安倍政権の経済政策について「アベノミクスで株は上がり、円は安くなったかもしれないが消費税は上がる、物価は上がる。一方で年金の給付額は下がり、平均賃金も下がり、格差はさらに広がっている」と批判。「今回は安倍政権でいいのかどうか、政権選択の選挙だ。野党が1議席ずつ各選挙区で勝ち抜き与党の過半数割れ、安倍政権の終わり、アベノミクスの終わり、地方がこれだけ割を食ってきた世の中の終わりを目指さなければいけない。安倍政権の暴走は止まらない」と指摘。人権を制約する共謀罪や、原発を主力電源に戻すという原発政策など、国民の不安を顧みずに安倍政権が推し進める政策に断固反対する考えをあらためて表明した。

 無所属で戦うことについては、「1票差だろうが負ければ議席を失う、退路を断った戦いだ」と強調。「新潟3区の議席が安倍政権の議席になるようなことは食い止めなければいけない。信念を曲げず無所属で戦っていく。何とかして勝たせてほしい。命がけで戦っていく」と決意を語った。

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