衆院総選挙4日目となる13日夜、前原誠司代表は希望の党の小池百合子代表とともに東京・品川区内のJR大井町駅阪急口で開かれた街頭演説会に参加。「今の政治を皆さんの力で変えよう」と訴えた。
前原代表は、「戦後72年が経つが、焼け野原から努力をして経済大国を築いてくれたのは先人の皆さん。人口1億2600万人の中で今や4千万人が年金で生活をしているが、その皆さんは安心して尊厳をもって老後を過ごされているか。2040年まで年金は減らされ続け、制度を持たせるために受給者の額を減らし、その結果個人がどんどん自己防衛をし、わずかな貯金を蓄え、将来に不安を感じながら生きなくてはいけないのが今の日本ではないか。保険料を払いながらサービスを受けられない、特別養護老人施設は35万人以上が待機させられ、その間に亡くなられている方がいる。こんな状況を放置しているのは自民党の今の政治ではないか」と批判。「原発政策を進め福島の方々をないがしろにする。情報公開はでたらめで民主主義の土台を崩している。何より人間の尊厳を守れないような社会になっている。こうした今の政治を皆さんの力で変えよう。政治を変えられるのは皆さん方の1票だ」と訴えた。
小池代表は、希望の党が掲げる理念について「『改革保守』の政党。水面から上はしなやかで素晴らしい芸術だが、水面下では一生懸命足を動かし位置を保っているシンクロナイズスイミングのように、今の日本、そして日本の伝統・文化を守っていくためには改革し続けなければならない。それこそが改革保守の精神だ。希望の党は改革するから保守、保守だから改革する」と力説。今回希望の党の公認候補については、「このままのしがらみの政治を続けてはいけない、情報公開こそが政治の一丁目一番地だ、このまま安倍1強政治を続けてはいけないという旗印のもとに集まっている」と述べ、「このまま自民党が大勝ちしてしまったら日本はどうなるのかと思う方は改革保守、しがらみのない政治、情報公開を徹底して進めていく希望の党に皆さんの希望をお寄せいただきたい」と支援を呼びかけた。