小川敏夫参院会長は７日、定例記者会見を国会内で開いた。

　小川会長は、佐藤外務副大臣が自衛隊員の服務の宣誓を引用して決意を述べたことに触れ、「あまりにも不適切。本来の文民による政治主導、シビリアンコントロールを完全に間違えている。反省しているか分からないが、言葉だけでなく不適格ということでしかるべく対応をすべき」と厳格な処分を求めた。

　政府の森友学園問題に対する対応については、「行政の在り方が歪んでいるのではないか」と指摘。そのうえで、「行政に問題があれば自ら責任を果たすのがトップの役割だが、どうも一体となって事実を隠す。行政の在り方がゆがめられている。このまま放置してよい問題ではないので、今国会が終わって来年の通常国会もそういった観点から取り組む」と追及する考えを示した。

　党の改革案のたたき台が出たことについて内容の受け止めを問われると、「野党勢力がバラバラでは結局は政府を喜ばせるだけ。問題の多い自公政権に対峙（たいじ）するために力を合わせる必要がある。そういう考え方にのっとったまとまり方をしなければ」と述べた。