冒頭のあいさつで大塚耕平代表は、大みそかの参集の呼びかけに応じてくれたことに謝意を示したうえで、「わが党にとって大事な年の瀬、そして新しい年に向けてご協力を」との旨を語り、活発な協議を求めた。26日に開いた両院議員総会・全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議で了承された5項目の確認事項に従って検討していくことになるとしたうえで、「私たちは国民生活の向上を目指すことが党としての最も大事な目標なので、今の綱領や基本政策も過去の蓄積に基づいてたいへん立派なものであるが、来年は改革し新しい党を目指すとご確認いただいたので、それにふさわしいご検討を、これからの民進党を担う青年委員会そして女性議員ネットワークの皆さんを中心に議論を」と呼びかけた。
会合後に記者団の取材に応じた大塚代表は、「2時間にわたって非常に熱心な議論が行われた」と語ったうえで、これまでの民進党が蓄積してきた政策体系、幻のマニフェストともいわれている先の衆院選の直前にまとめ公表しなかったマニフェスト等を見返したうえで、「これらはこれまでの議論の蓄積で、われわれはそこからいささかもぶれていないという事を再確認した。そのうえで、これをしっかりと国民の皆さんに訴えていくため、綱領や基本政策のアピールの仕方をどうしていくかということについて熱心に議論した」と語った。
さらに26日の確認事項で「党の原点は国民生活の向上」を目指すことだということを確認したことを踏まえ、そうした観点から政府・与党が行っている政策や新制度、新たに施行した法律などによって国民の皆さんがどういう点に困り、不備だと感じているかについては、国民の皆さんの一番身近にいる自治体議員が一番よく知り得る存在なので、国民の声を受け取った自治体議員の提言を吸収し、国会活動や政党活動に反映し得るような仕組みの構築等の検討も非常に重要になるとの点も共有した旨を語った。
本日の議論を踏まえて過去の政策素材も持ち帰ったうえで、検討会メンバー7人は新年にかけてSNS上等で議論を重ね、4日にあらためて会合を開き協議する見通し。また、綱領の検討とアピールの仕方等について、1月20日頃までに一定の検討の結果を本部長たる大塚代表に答申することとなった。
検討会のメンバーを自治体議員としたことの狙いを問われた大塚代表は「やはり国民生活の向上を目指すのが政党としての原点だという事を再確認したので、国民、生活者としての県民、市町村民に一番身近で接しているのが自治体議員の皆さんであり、しかもこれからの時代の私たちの政党を担うのは青年委員会や女性議員ネットワークの皆さんであろうということでお願いした」旨を述べた。