民進党と希望の党は15日朝、幹事長・国対委員長会談を都内で開催した。前日15日に増子輝彦・民進党幹事長と古川元久・希望の党幹事長との間で両党が統一会派を組むことを大筋合意したのを受けて両党の国対委員長を交えて「民進党と希望の党の合意について(案)」と題する文書(PDFダウンロード参照)も踏まえてさらに協議を進め、統一会派結成に関する大筋合意を正式に確認した。
会談後に増子、古川両幹事長はそろって記者団の取材に応じた。
増子幹事長は「政権交代可能な政治体制を再び作り上げ、安倍政治に対峙(たいじ)して国民生活本位の政治を進めていくことを中心に、これまで統一会派の呼びかけを(立憲・希望両党に)させていただいた。今日、先行して進めてきた希望の党との大筋合意をみることになった。これから党内手続きに入るが、この大筋合意に基づいて通常国会で安倍政権と対峙していく態勢をつくっていく。働き方改革をはじめとして国民生活環境は厳しいものがあるので、通常国会で希望の党と会派を組んでしっかりと対応していく責任がある。気を引き締めて、スタートできるように党内手続きを進めていく」旨を語った。
古川幹事長は「通常国会最大の焦点である働き方改革について認識を共有する野党がしっかりと大きな固まりとなって安倍1強政治に対峙する、そうした動きへの第一歩として、今回民進党と統一会派を作っていくことで大筋合意に至った。できるだけ早く党内での理解を得て、来週から始まる通常国会に向けての態勢を整えていきたい」と述べた。
民進党では執行役員会、常任幹事会、両院議員総会、全国幹事会を開くなど、両党ともに党内手続きを経たうえで、最終的には両党代表が協定書を結ぶことで正式な合意となるとの見通しを増子幹事長は示した。
日程感について増子幹事長は「18日に議運(議院運営委員会)があるので、それまでにすべて完了できればと思っている。週内にはすべて終えたい」との考えを語った。古川幹事長は「明日16日に役員会を開催する。今週できるだけ早く党内手続きを完了して国会に備えたい」と表明した。
合意文書に関して増子幹事長は「私どもが主張していた、いろいろな難しい、安全保障政策等も含めて希望の党には譲歩していただいたと思っている。民進党が望むような方向性が合意できたのではないかと思っている。これから希望の党としっかりと力を合わせて安倍政治に対峙していく」と述べた。