民進党は24日、党本部で両院議員総会を開いた。大塚耕平代表は、これまでの党改革に向けての過程を報告したうえで、2月4日の党大会までに議論することを説明したほか、前日起きた草津白根山の噴火犠牲者に対し哀悼の意を表し、「噴火はどういう状況になるか分からないので党本部として対策本部を立ち上げる」と報告した。

 大塚代表は統一会派交渉以外の今後の議論として、(1)基本政策検討会が自治体議員3組織(自治体議員フォーラム・政令市政策協議会、全国青年委員会、女性議員ネットワーク会議)からの意見を集めてまとめた答申(2)党員・サポーター制度の見直し(3)自治体議員も総支部長に就任できるようにするためなどの地方組織・自治体議員の関与(4)経費削減および地方支援(5)他党に移ってしまった議員や候補者との関係(6)地域政党との関係――を挙げ、党大会に付す資料となる検討会の答申、規約改正案、大会議案書案は24日夕刻に開く常任幹事会で報告・協議した後、同日中に両院全議員及び都道府県連、自治体議員3組織役員に示して意見を募り、答申をどのように扱うかは、それらの意見集約を経て協議して、2月4日の党大会において、検討過程及び答申の内容について、検討会から報告を受ける機会も設けたい旨説明がされた。

 大塚代表は、「皆さま方の協力をいただきながら一歩一歩できるだけ早い段階で、統一自治体選、参院選に臨む不安を解消できるような次のステップを踏めることを期待する」と語った。

 総会では他に、通常国会開会にあたって平野博文、那谷屋正義衆参両国会対策委員長からあいさつがあった。平野国対委員長は、「野党が大きく固まって巨大与党にどう対峙(たいじ)するか、緊張感ある姿を出すのかが国民に期待されている」と述べ、働き方改革や森友・加計学園問題に加えて、スーパーコンピューター詐欺事件等の政府追及等で野党が連携するべきとの考えを示した。

 那谷屋参院国対委員長は、「国民に今の政治状況を分かりやすく理解していただけるような国会運営をしていく」と述べ、野党の質問時間の確保や党首討論での質問時間の拡大を求めていくことを表明した。

 両院議員総会であいさつする大塚代表