野党6党(民進・立憲・希望・自由・社民・共産)は7日午後、「財務省『森友文書』ねつ造疑惑野党合同ヒアリング」を国会内で開き、これまで財務省や近畿財務局から配布された文書の疑問点をさらに追及した。
2日のヒアリング時に財務省が配布した文書で、国会議員に開示された文書の7ページ以下にはセンテンス毎に「●」の痕跡があるのに、1~6ページの「調書」の部分には付されていない点について「こんなことは普通ありえない」と議員団から確認を求めたが、財務省の担当者は「そこも含めていままさに確認しているところ」と明確な回答をしなかった。
2日のヒアリングでは当該文書の原本が近畿財務局に存在するとしていたにも関わらず、実際には大阪地検に任意提出していたことについて、任意提出をいつ知ったのかを問われると「私自身は2日の時点で確認していない」と財務省の担当者は回答。これについて議員団からは、「近畿財務局は『この件は本省が対応する』と何も答えなかった。知らないと言ったらどういう立場で話をしているのか」「近畿財務局だけの判断で提出したのか。本省の確認がいるはず」「嫌疑をかけられた時点で、本省は原本がどうなっているか確認すべき」等と怒りの声が上がった。
他にも杉尾秀哉参院議員は2日に配られた文書にはパンチ穴の跡が見られるが、近畿財務局から入手した文書の同じページにはパンチ穴が無い等の指摘をし、小西博之参院議員は「カラーコピーを提出してほしい」と要求した。
矢田わか子参院議員は、「先日、会計検査院にもう1回調査をしてほしいと言ったところ、持ち帰ると言っていた件はどうなったか」と追及したところ会計検査院の担当者は、「日々いろいろな情報に接しているので、必要あるものの検査を行う」と今後の再検査について明言を避けた。