民進党は11日、第67回常任幹事会を党本部で開いた。
大塚耕平代表は冒頭のあいさつで国会の状況に言及し、「国会は大変緊迫してきている。加計学園をめぐる問題でも昨年の総理の答弁の信頼が崩れる事態となっている。森友事件をめぐっては、総理が昨年の予算委員会の審議の最中に、当時の佐川理財局長に『もっと強気で行け』という指示を出し、そのメモを秘書官が佐川さんに見せたというような内容の雑誌の記事が出た。その結果として公文書の改ざんが行われた、あるいはもうごみや瓦礫はなかったことはかなり確実になってきているので事実上の詐欺行為、こういうことを誘発する指示や人事権を持つ上司としての行動がもしあったとすれば、これは場合によっては公文書偽造や詐欺行為の教唆、強要、脅迫にも当たる、そういう可能性のある事態になってきている。まさしく民主主義の危機であり、安倍政権にこの日本を統治する資格はない」などと安倍政権の姿勢を厳しく批判した。
報告事項では増子輝彦幹事長が民進・希望両党間での新党協議会の設置と党内の新党設立準備会の設置を報告。足立信也政務調査会長が政務調整会議での法案審査の状況を報告。平野博文国会対策委員長と那谷屋正義参院国対委員長がそれぞれ現在の国会情勢について報告。篠原孝選挙対策委員長が8日に投票が行われた京都府知事選挙で民進党の推薦した西脇隆俊候補が当選したことを報告した。
報告・承認事項では、桜井充組織委員長が2018年度党員・サポーターの定時登録について、(1)募集・登録を当面停止する(2)新党結成の後、党員・サポーター募集・登録についてはあらためて本部から連絡する(3)4月11日までに民進党への登録の意思を示した党員・サポーターのうち、新党へ参加を希望する人については、新党結成後も新党の党員・サポーターとしてこれを引き継ぐことを原則とする――とする措置を提案し、承認された。
協議事項では、増子幹事長が杉尾秀哉参院議員から10日に提出された離党届の取り扱いについて、受理する旨を提案し、協議の結果この提案通り受理することを決定した。