民進党の枝野幸男幹事長は29日、国会内で就任後初めての記者会見を開き、「27日に結党した民進党は順調なスタートを切った。多くの皆さんに新党を認識していただくために、本日から4月11日まで党の全ての都道府県連と総支部で『民進党 はじまる。』街頭宣伝活動に全党を挙げて取り組む」と全国キャンペーンを紹介した。

 29日の参院本会議で2016年度政府予算が成立したことについて所感を求められ「政府は15年度補正予算と16年度予算で景気を支えると繰り返し述べてきたが、効果は全く見えていない」と指摘した。16年度予算が成立したばかりにもかかわらず、安倍政権が経済対策を検討していることにも言及し、「この間の経済認識、経済運営がいかに間違っていたか、予算が的外れのものであったか、まず政府をそれを認めるべきだ。それなしに経済対策とは『何を言っているのだ』という話だ」と強く批判した。

 2015年9月に安倍政権が強行に成立させた安全保障関連法制が同日施行されたことについては「立憲主義の破壊は、個別政策やイデオロギー以前の問題だ。権力を縛っているルールを権力者の側が勝手に変えていいなどという社会は、人類にとって望ましい社会ではない。立憲主義を揺るがすということは、どんな立場、イデオロギーからも許してはいけない」と安倍政権による暴挙に対して強く抗議した。