岡田克也代表は1日、民進党の代表就任後初めてとなる定例記者会見を党本部で開き、「桜の花も満開でいよいよ春が来た。7月の参院選挙、場合によっては(衆参同時の)ダブル選挙。その前に衆院補欠選挙もある。それに向けてしっかりと歩んでいかなければならない」と意気込みを語った。   

 米国で行われている核セキュリティーサミットの機会を利用して日米・日韓の首脳会談が開かれたことについて「非常に良かった」と評価。一方、日中間で開かれなかったことについて「どういう理由で開かれなかったのか知らないが、なるべくいろいろな機会で日中も含めて主要な国の首脳と日本の総理大臣が顔を合わせ意思疎通をしておくことが重要だ」と指摘した。

 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2015年度の運用実績について例年より半月以上も遅らせ7月29日に公表すると決定したことについて「参院選挙期間に発表しない。なぜ7月の末まで延ばすのか全く不明だ。運用成績の悪さが予想される。そういう都合の悪い情報は、勝手に日程を移動して出さない。そういうやり方なら、国民に正直に良い情報も悪い情報も出すという姿勢からかけ離れている」と強く批判した。

 衆院北海道5区補欠選挙に向けた活動の手ごたえについて問われ「まだ(選挙区に)1度入っただけだが、各地で街頭演説をしたところ、多くの方が集まり、熱気もあった」「演説が素晴らしく、魅力のある候補(予定)者なので、接戦になれば勝ち抜けると思う。そこまでいっていないので、距離を少しでも縮めることが大事だ」との考えを示した。

 自民党が給付型奨学金を含む提言をとりまとめ、来週安倍総理に提出する予定となったことについて、給付型奨学金導入に積極的に取り組んできた立場としてどう受け止めるかを問われた。岡田代表は「給付型奨学金ができるなら非常に良いことだ。私たちの今までの努力が実ったと認めたい。果たしてどれぐらいの中身のものができるのか、できないのかを注視したい」と述べた。