民進党は2日午前、京都市伏見区の近鉄伏見駅前で街頭演説会を開き、新しくスタートした民進党の政策、考え方を訴えた。

山井議員

 はじめに京都6区選出の山井和則衆院議員がマイクを握り、「育ちざかりの3人の子どものパパである泉健太議員は、子育て支援に関してはエースの政治家だ。先日、その泉健太衆院議員とともに、保育士、幼稚園の先生方の賃金を引上げる、『保育士等処遇改善法案』を衆院に提出した。現在の安倍政権では待機児童対策も子育て支援も進めることはできない。子どもたちが幸せになる日本を一緒に作っていこう」などと訴えた。

前原議員

 京都2区選出の前原誠司衆院議員は、「3年余り、安倍政権が政権運営をしてきて、株価が上がって景気が良くなったという思いを持たれた方も多いと思うが、結果は株価が上がって企業の利益は増えたが、国民の賃金は下がり国民の生活はどんどん苦しくなっているのが現実だ」「安倍総理は再び消費税増税を延期して、衆参同時選挙をしてくると思う。ここで消費増税をまた見送るということは、自らの経済政策が失敗した、日本の経済を良くすることが出来なかったということであり、解散ではなく総辞職をするのが筋だ」などと安倍政権の失政を批判し、国民生活の向上を目指す民進党への支持を求めた。

橋元会長

 民進党応援団の連合京都から橋元信一会長も駆けつけた。橋元会長は、「住民の皆さんの目線、そして働く皆さんの目線で政治を行っている人を国会に送らないでどうするのか。地域の皆さんのいろいろな要望、ご意見を聞いて政治を行うことが大事だ。私たち連合京都もしっかりと民進党を応援していく。今の安倍自公政権には出来ない政治を進める民進党を皆さんも応援してほしい」などと訴えた。

福山議員

 京都府選出の福山哲郎参院議員は、「自民党議員の不祥事でここ衆院京都3区は補欠選挙となってしまった。伏見のため、京都のためを超えて、日本のためにしっかりと国会で働いてくれという声を皆さんに上げてもらいたい」「4月12日からの選挙には、多くの皆さんに関心を持っていただきたい。安倍政権の民意を全く考慮しない政治に国民の怒りの声を上げて欲しい。そして、政治を皆さんの手に取り戻さなくてはいけない。国民に寄り添い、国民とともに歩み、国民の声を聴く政治をこの伏見から作り上げていく」と、声を大きくして訴えた。

北神総支部長

 京都4区総支部長の北神圭朗元衆院議員は、「今回行われる衆院京都3区の補欠選挙は、自民党議員の辞職によるものだ。この政治への不信を取り戻さなくてはならない。この選挙には皆さんにも多くの関心を持っていただき、政治への信頼を回復するために、皆さんの大きな支援をいただきたい」と語りかけ、足を止め聞き入る聴衆、支持者に向けて、補欠選挙の持つ意味の重要性を訴えた。

 最後に京都3区の泉健太衆院議員がマイクを持ち、「一つの政党だけが強い国では、切磋琢磨(せっさたくま)がなくなる。そういう国では、権力が腐敗し、政治が国民から離れてしまう。自民党ではない政党を作ろうということで民主党、そして今の民進党の結党に参画した。国民、市民の方を向く政治を作ろう」と語りかけた。

泉議員

 今の安倍政権について、「安倍政権は、残念ながら成果は出ていない。生活費が少なくなるような経済政策のどこがいいのか。アベノミクスという名前だけにだまされてはいけない。私たちは単に批判をするというのではなく、地域で働き暮らす皆さんの給与を上げれば消費は上向いてくると考え、政策の転換を促していきたいと考えている。また権力者よりも国民が強い国でなくてはならない。国民が力を発揮する国でなくてはならない」「皆さんの信頼、安心を大事にし、民主主義を取り戻し、国民主権を取り戻し、立憲主義を取り戻し、経済政策の転換を促し、皆さんとともに前進していきたい」と話し、国民目線の政治を進める民進党へのさらなる支持を訴えた。