枝野幸男幹事長は12日、定例記者会見を開き、(1)同日告示された北海道5区、京都3区の衆院補欠選挙(2)衆院TPP特別委員会の審議――などについて見解を述べた。

 補欠選挙については「民進党として初めて挑む国政選挙だ。安倍政治にストップをかける第1歩となる選挙にしたい」と抱負を述べ、北海道5区については「まさに既成政治と市民による新しい政治の一騎打ちだと思っている。池田真紀候補は、このタイミングでこういう経歴、パッションのある候補者が出てきてくれたというのは、日本の救いだ。候補者を知っていただくことができれば間違いなく勝てる選挙だ」と述べ、また、京都3区については「補選になった経緯も経緯だし、われわれは現職に立候補してもらっているのだから、負けるわけにはいかない」と述べて、「それぞれ地域の事情、選挙の構造に合わせて最大限のことをやっていきたい」と、あらためて決意を語った。

 衆院TPP特別委員会で8日に審議が混乱して以降、不正常な状態となっている国会情勢について、「こういう不正常な状態になったにもかかわらず、正常化に向けた働きかけは今日になっても何もない。与党が審議する気がないと言わざるを得ない。政府与党として審議促進に向けて働きかけるのが当たり前であり、それが何もないというのは与党による審議拒否だ」と政府与党の姿勢を批判した。