民進党は20日午後、政府・与党に対し、熊本地震災害に関する緊急の申し入れを行った。
党熊本地震災害対策本部長の岡田克也代表らは総理大臣官邸を訪れ、安倍総理に対して今回の地震災害についての申し入れ書を手渡した。申し入れ書では、(1)被災者の救助及び支援(2)激甚災害の指定(3)緊急災害対策本部への改組――など7項目についての提言をしている。
申し入れ後、岡田代表は「全体で7項目の申し入れを行った。特に被災し避難されている方たちへのきめ細かい生活物資の供給や、原発についていろいろな不安が出ないよう、分かりやすくしっかりと説明してもらいたいと各項目について安倍総理に説明をした」と報告し、安倍総理からは「全体についてしっかりと受け止めて対応したい。自分たちにも気がつかないことはあるので、気が付いたことがあれば具体的に連絡をしてもらいたい」との返答があったと記者団に説明した。
申し入れ書で川内原発について「一時停止を求める声もある」と言及する一方で、一時停止を求めなかった理由を問われた岡田代表は、「住民のなかに一時停止を求める声があるのは事実で、そのことを書いた。それと、まずは住民の皆さんが安心できるだけの十分な説明責任を政府が果たすことが先決だ」と答えた。
震災での与野党協力については、「東日本大震災の時は私は与党の幹事長だったが、その時は毎日のように各政党の意見を聞いていた。なるべくそういう機会をこれからもつくってもらいたい」と、政府に対して注文を付けた。
政府への申し入れ後、自民党に対しても申し入れを行った。