枝野幸男幹事長は31日に国会内で開いた定例記者会見で、内閣不信任決議案の提出について「消費増税を延期したことが内閣不信任の理由ではない。消費増税の約束を守れないほど経済がうまく行っていないこと、それが不信任の理由だ。『絶対に消費増税をできる状況にする』と言っていたのは、安倍総理自身だ」と述べた。

 加えて、「国民生活をよりよいものにするのが、経済対策、景気対策の目的。安倍政権発足から3年半になろうというなかで、国民生活をより良くする効果が上がっていないどころか、多くの皆さんにとってはむしろ後退している。これこそが不信任に値するし、参院選の最大の争点だ」と述べ、「安倍政権は責任転嫁、他人のせいにする内閣だ。何かと言えば民主党政権の時代に責任転嫁している。国際経済にも責任転嫁し、世界中から笑われて、国益を大きく損なっている。それも不信任の理由だ」と批判した。

 沖縄県議選(6月5日投票)での民進党の動向について記者団から問われ、枝野幹事長は「厳しい状況のなか、若い執行部が民進党の旗を掲げてきてくれた。次のステップへ移るため、がんばってほしい」などと激励の言葉を述べた。