民進党の山尾志桜里政務調査会長は13日、今夏の参院選で北海道選挙区から立候補を予定している徳永エリ参院議員とともに道内各地で街頭演説を行い、今国会に政府を上回る64本の法案を提出し、「人からはじまる経済再生」を目指していることを訴えた。
山尾政調会長は、お金持ち優遇のアベノミクスでは成果が出ないことを説明した。「この国の経済の実質成長率は0.8%。民主党政権時の1.7%の半分に落ちている。アベノミクスはお金持ちを大金持ちにしたが、実質賃金をどんどん下げ、普通の人の暮らしを困らせている」と述べた。
そのうえで、「お金持ち優遇のアベノミクスではなくて、普通の人から豊かになろう。共に生きていく社会をつくろう。ちゃんと子どもと若者に投資をしよう。正社員のドアをノックすれば、扉があく社会に変えよう。まじめに働けば、ちゃんと暮らしていけるだけの所得を得られる社会をつくろう」と民進党が目指す社会について訴えた。
このような社会に変革するために国会提出した民進党の64本の議員立法に対して安倍総理が「民進党は批判ばかり」と悪質なレッテル張りをしていることについて「民進党の対案を審議拒否し、そして今頃になって『批判ばかり』という批判しかできないのが安倍総理だ」とその政治姿勢に強く抗議した。
徳永参院議員は、「安倍政権に変わってから政治の方向性が大きく変わった。特に集団的自衛権の行使容認の閣議決定、安全保障法制の成立など、一内閣の判断で安全保障政策が大転換し、日本の政治が危機的状況にある。今夏の参院選でこの流れを止めなければ、私たちの暮らしがさらに厳しい方向に向かっていく。私たちは、子どもたち、若い人たちに安心と平和を伝えていかなければならない。日本の未来について一緒に議論できる国会を取り戻すために皆さんのご協力をお願いしたい」などと呼びかけた。