野田佳彦最高顧問は9日午後、蓮舫代表代行とともに千葉県浦安市の新浦安駅前で開かれた街頭演説で小西ひろゆき候補への応援演説を行った。地元の長浜博行参院議員も参加した。
小西ひろゆき候補
小西候補は、「安倍政治の下で民主主義を否定された土砂降りの社会に向かうのか、そうではなく豊かで強く、青空の下の共生社会と民主主義をつくるかの分かれ目になるのがこの度の参院選だ」と、今回の選挙の重要性を訴えた。
社会保障政策について小西候補は、「私は4年前に、この千葉県のどこであっても、命や尊厳を守るための医療計画をつくる法制度を作らせてもらったが、自民党政権・安倍政権に戻って、かつてのようなザル法、ザル計画になっている。安倍政権の問題はアベノミクスだけではなく、社会保障分野でもとんでもない切り捨てを繰り返している」と述べ、安倍政権の社会保障切り捨て政策を批判した。
憲法の問題では、「総理大臣や与党の国会議員が憲法や法律を守らない。これでは民主主義は成り立たなくなってしまう。法治国家ではなくなってしまう。時の権力者が好きな政治ができるようになってしまう。現にそういう政治が始まっている。憲法9条すら理屈にならない理屈で解釈の変更が強行された。この政治を許した瞬間に、他の憲法の条文や法律が安倍総理の前でなすすべがなくなってしまう」と、安倍政権の手法に警鐘を鳴らし、この安倍政治の暴走を止めようと訴えた。
野田佳彦最高顧問
野田最高顧問は、「今の日本に必要なのはチルドレンファースト。子どもの視点に立った政治ではないかと思う。今6人に1人の子どもが貧困状態にある。経済成長はもちろん必要だが、成果の分配に誤りがあるからご飯を食べられない子どもが出てきているのではないか。バラマキと言われた子ども手当は児童手当と名前は戻っているが、中学3年生まで手当は出ている。さすがに自公でも廃止することは出来なかった。高校授業料の無償化を導入して、経済を理由とする中途退学者は半分に減った。1人親家庭で、貧困で苦しんでいる、ご飯も食べられない、学ぶチャンスを失っている子どもたちに、さらなる社会の後押しをするために、私たちに力を貸していただきたい」と、雨の中聞き入る聴衆に向けて力を込めて訴えた。
蓮舫代表代行
蓮舫代表代行は、「EUから離脱するという国民投票の結果が出た英国で、国民投票をやり直そう、本当に離脱になるとは思わなかったなどの声が上がっている。しかし結果は結果。今回の日本の参院選も同じで、与党に3分の2を与えても、『まさか憲法改正の発議はしないだろう』『まさか集団的自衛権をフルに使えるようにはしないだろう』『まさか平和主義を覆すことはしないだろう』というまさかが現実になるという、ものすごい危機感を私たちは持っている。どうか皆さん、英国国民のように後になって署名活動をするような事態にならないためにも、ぜひご選択をいただきたい」と、国民の皆さんには賢明な判断をいただきたいと訴えた。