第191臨時国会が開会した1日、民進党は国会内で代議士会を開いた(写真上は、代議士会であいさつをする岡田克也代表)。

笠浩史議院運営委員会理事

 笠浩史衆院議院運営委員会理事が報告に立ち、先週開かれていた同委員会の理事会で年金保険料の株式運用問題や、英国のEU離脱など、通常国会閉会後に生じた喫緊の政治課題に関する審議が必要であるとして、与党に予算委員会や特別委員会等の開催を求めてきたことを説明。しかし与党からは前向きな姿勢は示されず「残念ながら3日間の臨時国会の開催となった」と報告し、議席や特別委員会の設置などを決めるだけの臨時国会となる旨を語った。

安住国対委員長

 安住淳国対委員長も予算委員会等の開催を与党に強く求めてきたことに言及したうえで、「(政府・与党は)秋までまったく仕事をする気がないのだと思う」と不快感を示し、「何かがあったら徹底的にやるように。特に厚生労働委員会や予算委員会など、閉会中であっても戦ってほしい」と閉会中審査も視野に入れた対応を出席議員に求めた。また、秋の国会について「相当大変な国会になると思う」との見通しを示し、経済対策の事業規模が20兆円を超えるとされていることについて、従来の自民党の公共事業型予算になるだろうと予測し、また仕切り直しをする形でTPP、労働基準法改悪、消費税などの問題への対応が求められると指摘した。そうした課題を先送りして臨時国会をたった3日間で閉じる政府・与党の政治姿勢を問題視し、「国民の皆さんに申し訳ないと思っている。われわれは少数なので国会開会を強制できないが、そうであれば秋の国会までに態勢を整えて仕込みを行って反転攻勢のきっかけにしたい」と語り、それぞれの立場での課題の掘り下げを行い次期国会に備えるよう求めた。

 岡田代表は参院議員選挙、東京都知事選挙でのそれぞれの地域での取り組みに謝意を示した。