小池百合子東京都知事が10日午前、民進党本部を訪れ、岡田克也代表、松原仁東京都連会長と懇談した。

 岡田代表は「激戦の選挙、おめでとうございます」と祝意を述べ、「こちらは残念な結果だったが、選挙をやったことはよかったと思う。結果が出たので、われわれも是々非々ではあるがサポートするところはしっかりサポートをしていきたい」と表明。小池都知事は「心強いお言葉をいただき、ありがとうございます。都議会でも民進党の議員には、都政を進めるということ、『都民ファースト』の精神でご協力いただければと思っています」と述べた。

 岡田代表は「都政全般についてさまざまな改革も必要だと思うので、知事がそれをしっかり前に進めていかれるということであれば、中身を見て都民のためになることであれば後押しをしていきたい」と強調。2020年東京オリンピック・パラリンピックをめぐっては、「コンパクトなオリンピックのはずがいつのまにか予算規模が大きくなってしまった。これは国民の税金、都民の税金であり、中身をしっかり見て必要がないものは思い切って削減しなければいけない」「国会の予算委員会での議論でも誰が責任を持っているのか、国なのか、東京都なのか、組織委員会なのか分からず、もたれ合いというのが私の実感だ」などと指摘し、「東京都がしっかりといいオリンピックにするために責任を持って進めていただきたい」と求めた。

 これに対し小池知事は、「承知しました。きちんと都民に説明がつき、納得してもらえ、みんなで盛り上げていけるオリンピックにしたいという方向は同じ思いだと思う。進めていく上でまたご協力いただければと思う」などと応じた。