民進党は5日午後、党代表選挙管理委員会(神本美恵子委員長)主催の中国ブロック候補者集会を岡山市内で開いた。会場には200人を超える党員・サポーターや自治体議員らが集まり、蓮舫、前原誠司、玉木雄一郎各候補の今回の代表選にかける思いや熱意のこもった主張に耳を傾けた。集会開催前には、市内で街頭演説も行い、それぞれが目指す社会像、国家像などについて力強く訴えた。
集会ではゲストスピーカーとして環太平洋大学准教授の林紀行氏が地域の活性化をテーマに話し、各候補者に「自治体議員の人材育成についての具体策」「地方の待機児童対策」「地方活性化のための大学の役割」などについて質問した。
これに対して前原候補は、「地域が裁量権を持てるようにする。有為な人材が議会に出てもらえるよう、地域で自由に優先順位を付けて使えるお金の枠を増やす」「財源をしっかり示して保育の関係者の待遇を改善する」「産官学の協力体制をしっかりと作る」などと答えた。
玉木候補は、「自治体議員を増やすには、日頃からスクールなどを開いて教育する」「就学前教育を含め、地域で教育をやっていくことが一番大事」「もっとアジアの優れた学生を受け入れるべき。それと生涯学習を充実させて地方大学を活かして地域再生につなげる」と答えた。
蓮舫候補は、「若い人が働きたいと思う仕事をできる場所を地方に作る。新しい働き方も提案し、その仕事と若者のマッチングを、国ではなく県や市町村がやる。一括交付金で国は口を挟まないようにする」などと答えた。
会場の参加者からは、「代表になったらまずは何に取り組むか」「各候補のオリジナリティーのある政策は」などの質問や、「自らが頑張っていることをもっと主張すべき」「私は一番情熱が伝わってきた候補に投票したい」といった意見が出された。