民進、共産、生活、社民の野党4党と参院会派・沖縄の風の幹事長・書記局長、国会対策委員長が23日午前に国会内で会談し、臨時国会での野党連携の方針や枠組みなどを確認した。

 会談後に記者団からの取材に応じた野田佳彦幹事長は、「国会に臨むにあたり、(1)大臣ら政務3役の資質のチェック(2)補正予算の中身の精査と徹底した審議(3)他のさまざまな法案への対応――など、基本的に連携していくということを確認した」と述べた。

 10月の衆院補選など、選挙協力についての話はあったのかとの問いに、「公党間の合意事項がある。その合意を踏まえて早急に対応を協議しなければいけないものは補欠選挙だが、衆院解散もそんなに遠くないかもしれない。そういうことも踏まえてしっかり協議していこうという枠組みの確認をした」と答えた。

 補選に関して、民進・共産の2党で協議を始めるのかとの問いには、「候補者を出しているところが一定の方向性を出さないといけない。そこは大事なところだ」と強調した。

 蓮舫代表が「綱領などが違う党とは一緒にやらないのが基本的スタンスだ」と表明していることについて会談では話が出たかと聞かれ、「そのことは冒頭で申し上げた。綱領や基本的な理念が違う政党と一緒に政権を目指すことは出来ない。その上で各党間の合意事項があるので、それを踏まえてこれからの選挙について結論を出していきたい」と、わが党の立場をあらためて説明したと答えた。 

 TPPなどの法案対応については、「少なくとも拙速な議論の進め方、強引な決め方はだめだということについて認識は一致した」「その他の法案については政調や国対と相談しながら対応していく」と述べた。