野田佳彦幹事長は、21日午後、党本部で定例記者会見を開き、安倍首相の外遊や鶴保沖縄・北方対策担当相の政治資金問題について発言した。

 安倍総理とトランプ氏との会談については、「現職のオバマ大統領がまだ2カ月役割を果たしていかなければならない中で、次期大統領と少しの時間会い『信頼できると確信した』とまで言っている。そういう抽象的な表現ではなく、焦点となっているTPP、日米同盟などについてどういう対話をしたのか。国会の中できちっと国民に説明をすべきだ。同様に、ロシアのプーチン大統領とも今年3度目の会談をしているが、過去の会談も含めて内容が伝わっていないのは極めて不自然だ。これについても国会の中で報告し、説明してほしい。衆参予算委員会で、一問一答形式で説明責任を果たすべきであり、その要求をしたい」と述べた。

 鶴保沖縄・北方相については、「法律の上限を超えて、パーティー券購入を受けていたということだ。(鶴保大臣側は)事実確認ができていないようだが、しっかり調べた上で説明責任を果たしてほしい。大臣の資質に欠けるのではないか」と懸念を表明した。

 民進党の「対案路線」の取り組みについて記者団に問われ、野田幹事長は「提案し続ける。特に長時間労働の規制の問題など、国民に理解していただき後押しをしていただけるテーマを、具体的に提案し続ける。何か実った時に評価していただけるものだ。諦めずに続ける」と答えた。