衆院予算委員会で26日、2016年度第3次補正予算に関する基本的質疑の第1日目が開かれ、民進党から質問に立った大西健介議員は(1)トランプ米国大統領がトヨタを名指しで批判したことへの対応(2)高度プロフェッショナル制度及び裁量労働制の拡大(3)労働時間の上限規制とインターバル規制――などに関して安倍総理らの認識をただした。

 長時間労働規制について、野党4党が既に提出している法案を審議し成立させるか、政府として労働時間の上限規制とインターバル規制を含む法案を今国会に提出すべきだと迫ったが、加藤勝信働き方改革担当大臣は「『働き方改革実現会議』でこれから議論し、3月を目途に実行計画をまとめるよう議論を進める」と答弁するにとどまった。 安倍総理も「担当大臣が答弁した通り」と法案提出についての明言は避けた。

 働き方改革について明確な回答をしない政権の姿勢に対し大西議員は、「やると言っているが実際には何もやらない。これが安倍政権の本質だ」と指摘し質問を終えた。