「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案」は、議員候補者数ができる限り男女均等となることを目指す旨の基本原則を規定するもの。2月28日の民進党『次の内閣』会議で同法案が了承されたことに伴い、今国会で成立する見込みとなった。
民進党などの野党は昨年5月、男女の候補者ができる限り「同数」となることを目指すと規定する同一名称の法案を提出。一方、自民党は男女同数となることを避けるため、「均衡」を強く主張し、法案成立も頓挫しかけた。昨年12月7日の党首討論で蓮舫代表が安倍総理に「党内をまとめてください」と促した(写真)翌々日の9日に、与党は「均衡」とする主張をを取り下げ「均等」とする方向で歩み寄った。民進党としては、「数が均等」は「同数」を意味するとの法制局の説明を受け入れ、「なんとしても法案を成立させたい」との思いから、本法案に賛成することとした。
今後は、衆院内閣委員会で継続審議となっている与野党案をそれぞれが取り下げ、超党派で一本化された本法案が衆院内閣委員長提案として発議される見込み。
民進党は、次の国政選挙に向けて、本法案の基本原則にのっとり、党内での取り組みを進めていく。